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Q:クリスチャンのほうが嫌日傾向が高い?

気がついているひとは少ないが、客観的に全体を見ると浮かび上がってくる事実

A)確かにアジアにおいて普通の国民よりもクリスチャンの方が嫌日傾向が高い

 

キリスト教の世界の中だけで見聞きし、物事を見ていると気がつきにくいですが東アジア、東南アジアにおいて普通の国民よりもクリスチャンの方が嫌日傾向が高いものです。

しかしこのことは不思議なことです。なぜなら、東アジア、東南アジアの中で政治的レベル、民間レベルにおいてあからさまに日本を嫌っているのは中国と韓国だけだからです。

その逆にインドネシア、マレーシア、台湾のように親日国と呼ばれる国もたくさんあります。


しかしながら、上記の親日国の霊的リーダーたちであっても歴史認識において嫌日傾向があることに気がつかされます。

東アジアで開催される大きなクリスチャンの国際大会において、多くのミニストリーは日本軍は悪であったという前提でなされます。

それは親日国で開催される場合であっても同様ですし、とりなしや和解と称して、日本人が謝罪させられる場面が多く見られます。

その傾向は日本で開催される国際大会においても同様です。

親日国から来たゲストスピーカーが日本で開催された日本人に対する説教の中で「日本が嫌いだった」という話をするのを何度も聞いています。
そういった場面に出くわすときに国民全体の親日度とのギャップに驚かされます。

 

もちろんキリスト教は愛と赦しの精神を持った宗教なので、彼らは日本を愛しているし日本を赦しているといいます。それは本当の事だと思います。
しかし、このホームページに書かれたような歴史について耳を傾けようとする人はごく一部でしょう。

そのような現象が見られることには2つの理由があります。

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1)
ひとつは、東南アジアのリバイバルは中華圏のリバイバルだということです。たとえばマレーシアを例に取りますと、人口の6割がマレー系、3割が中国系で、顕著なリバイバルが起こっているのは中華系であってマレー系ではありません。そうするとどうしても中国本土の見解に意見が引きづられてしまいます。

 


2)
インドネシアという国は「日本はインドネシアをはじめアジア諸国を独立させた。」という記事にあるように概して親日国なのですが、やはりクリスチャンのリーダーの多くは日本が過去にした事に対して よいイメージを持っていません。それは中国系にクリスチャンが多いという理由だけでなく、支配構造(特に政治経済の分野において)にも関係しています。
               
オランダの植民地支配は直接統治というよりは現地の人たちを用いた搾取でした。

オランダがインドネシアを350年間植民地にしていた時代においては、経済を握り、政治的な力を持っていた人たち、および中産階級の人たちが1941年に日本がインドネシアを植民地支配から解放したことによって生活が悪く変化してしまったことは想像に難くありません。

また、オランダとつながっていたということでスパイ容疑にかけられ苦しめられた人もいた事でしょう。

国際的に活躍し、影響力を持っているインドネシアの牧師や霊的リーダーたちは大衆層の出身ではないでしょうから、どうしてもキリスト教社会が一般大衆に比べて日本が悪かったという考えに傾いてしまうのです。

そのようなわけで、今日、インドネシアは国全体としては親日でありながら、クリスチャン界では「日本は悪かった」という意見が通説となっているのです。

そして、もちろん、インドネシアにおいてもクリスチャンが中国系に多いということも関係しています。

戦時中、決して少なくない海外の中国人が蒋介石の中国軍を経済的に支援していたので、たとえ彼らがインドネシアに住んでいたとはいえ、彼らにとって日本は敵だったのです。