3) 荒野での行程を覚えていなさい

私たちが、苦難を抜け出し、神の恵みの中を生きるときに、忘れてはならないものがいくつかあります。ひとつは前回お話したように神の恵みを忘れないことです。

もうひとつは、荒野の中にいいたことです。

申命記8章2節〜3節

あなたの神、主が、この四十年の間、荒野であなたを歩ませられた全行程を覚えていなければならない。

この言葉は年の初めに妻に与えられていたことですが、それを確認させる出来事が今年最初の日曜集会で起こりました。


香港から宣教師として日本に来られた女性と、香港から遊びに来たその友人が参加されたのですが、その方が言うには6年前にこの教会の集会に参加されたそうです。

そのときは彼女はただの旅行者でした。

彼女いわく、そのときに2つのことに驚いたそうです。まず、教会の人数の少なさでした。

※ というのも、2004年夏の教会の状態とは開拓した宣教師が帰国し、私が牧師になった後教会のメンバーが半分以下になったときでした。

しかも、その日は特に何かの事情で集会に来れる人数が少なく、彼女いわく教会のメンバーは10人以下だったそうです。つまり私たちにとって、最悪の時に彼女は訪れたということです。

もうひとつ驚いたのはそこで語られたメッセージがとてもよかったことでした。

つまり霊的には充実しているはずなのに、どうしてこのように人が少ないのか。という矛盾がとても印象的だったのです。

そのメッセージにより彼女は心を探られ、後に宣教師となり日本にくることになったのです。


ところが6年経って彼女が同じ教会に訪れてみたことは、その後に救われた人たちが大勢いる活気に満ちた教会でした。

彼女の訪問は私に荒野の時を思い出させる出来事となりました。

そしてまた、妻に与えられていた預言に確認を与えるものです。

荒野での体験を思い出すことはへりくだりを与えます。

そして、自分たちがどこから来たのかを知るときであり、また、再び動機がためされ自分自身を省みるときなのです。


デボーション

1)荒野の時代の行程を思い出しましょう。

2)そのときに明らかにされた自分の問題や悪い態度、そしてその状態からいかに変えられたかを思い出し、心を引き締めましょう。

3)現在繁栄を通っているなら、そこに待ち伏せている敵の仕業を見破りましょう。