国家破産という大変動で、最後にあなたを救うのは、いったいなにかということになる。財産を守りたい。少しでもお金があれば助かる。そう、あなたが考えるなら、筆者はなにも言うことはないが、はたして、それであなたは本当に幸せであろうか?
国家破産では、ほとんどの国民が大損害を破る。おそらく、いまから確実に計算し、資産を守り被いた資産家だけがその被害を免れる。また、戦後の復興期の日本でもそうだったように、抜け目なく稼いで財をなす人間も出現する。旧日本軍の資産を横流ししたり、進駐軍の物資を横領して儲けたり、あるいは闇取引で儲けたりというようなことと同じことが、起こるだろう。
しかし、それでうまくいったとして、あなたは、多くの国民が苦しんでいるのを見て幸せだろうか? 自分だけは助かったと、笑っていられるだろうか?
じつは、戦後史を振り返ると、闇市でひと儲けしたような人間は、1950年ごろになると、なぜか急に没落している。 これは、日本社会が秩序orderを取り戻して、不法な生き方をする人間を排除kickoutするようになったからである。では、どんな人々が本当に助かり、そして、その後成功したのか? それは、真面目な人々、コツコツと毎日を懸命に生き抜いた人々である。つまり、「誠」を持った人間たちだった。
筆者はこれまで、「国家破産本」を批判してきたが、それはこうした考えに基づいている。 最後にあなたを救うのは、守り彼いた財産や資産ではけっしてないのだ。あなたを救うのは、「誠」の精神であり、あなたの信用である。それによって築かれた人と人の絆です。