(2) 弟子となることのコンセプトの変革

マタイ28章18節〜20節

マーケットプレイスミニストリー(MPM)について知るために、すなわち、教会の壁の外で世に出て行う働きについて知るために、弟子についての概念を理解する必要があります。

普通の教会の概念では、洗礼を受けた後、弟子となると理解されています。しかし、このマタイ28章の御言葉はその概念を覆します。

まず、弟子にしてから洗礼を授けるのです。

このことを理解するために、私たちは弟子化の概念を変えていかねばなりません。

洗礼を受ける前に、いや一歩進めてイエスを信じる前から人々を弟子にすることができるのです。


私たちは自宅でスペイン語を教えていますが、留美子の生徒の一人にある大学の講師(女性)がいました。彼女のスペイン語のレベルが上達したのでもはや普通の教科書を用いず、クリスチャンの夫婦についての教えの本、後に子育てについての本を用いました。

彼女は、その教えに感心し、その話を読み、学ぶことをとても楽しんでいました。

福音に対しては無関心ではありましたが好感を持ち、心を開いていたのです。

これは、救われる前に、弟子化していくことの好例だと思います。

このように、直接福音を伝えるのではない伝道方法は「プレ・エバンジェリズム」などという呼び方で、ひとつの伝道のテクニックとしてすでに知られていますが、MPMについて理解するには、ひとつの小手先のテクニックとしてではなく、創世記1章26節やマタイ28章19節の御言葉、すなわち、人類に対する最初の「大命令」そして復活後の宣言である「大宣教命令」について理解するための本質的な出来事であることがわかります。

そのようにして福音の種が入っているのであるなら、その後、その方は比較的簡単に救いを受け入れることができるのです。


日本のクリスチャン人口は6%

アメリカの信頼ある世論調査機関であるギャラップ社の2006年の調査によりますと日本のクリスチャン人口は6%であるという結果が出ています。(クリスチャントゥディ記事・2006年03月20日の引用

これに対して多くの人は異を唱えることでしょう。

確かに、公にはエホバの証人、カトリック、モルモンを含めて1%に満たないというのが通説なので、真の福音的なクリスチャンは0.5%ほどが妥当な数字だと言われています。厳しい人に言わせれば0.3%と言う人もいます。

確かにそうかもしれません。

しかしそのような考え方だけであるならMPMについて理解することは難しいことでしょう。

ちょっと考えてみてください。日本の仏教徒の人口はどれぐらいでしょうか。だいたい8割ぐらいとしても、その内毎週お寺に行ったり僧侶を家に招いている人はどれぐらいいるでしょうか?ほとんどいないと思います。

仏教徒を数える場合には名前だけの信者を数えて、クリスチャンを数えるときには毎週教会に通っていなければならないというのはどういったわけでしょうか。

神は唯一であるということを心で信じることはできなくても、キリスト教に興味を持ち、もし何の世間のしがらみもなしにひとつだけ宗教を選ぶことができるなら「キリスト教」を選ぶ人は意外と多いと思われます。ですからクリスチャン人口6%というのはそれほどかけ離れたものではないこととがわかります。

ですから、人口の6%が数年以内に救われることは十分ありうることなのです。

MPMのコンセプトにおいては、そのような人たちを教会の「内側」と「外側」に分けて区別してしまうのではなく、弟子化していくことができるのです。


われわれはレビ人

現在教会につながっているクリスチャンの数が0.5%とするなら、6%というのはその12倍の数です。この戦いの多い日本において教会につながり通い続けているというだけでそれは戦いの勝利者ではないでしょうか?

この0.5%は神に特別に選ばれた「レビ人」であるといえます。

イスラエルの12部族のうち一部族はレビ人でした。十二分の一がレビ人であるというのは今日の日本の状況に似ております。0.5%である日本のクリスチャンがその他の5.5%の潜在的クリスチャンに仕えていくのです。


そして人口の6%が救われるときに、神はさらに大きなビジョンをわれわれに与えることでしょう。それは日本の人口の6%であるクリスチャンがその12倍の日本人をMPMのコンセプトによって弟子化していくのです。

すなわち最終的には6%の12倍の日本の総人口の72%が福音化される事が実現するのです。


デボーションガイド

1)これまでの固定概念を捨ててクリスチャン人口が0.5% という視点ではなく、6%が潜在的信者であるという意識を持ちましょう。

2)まだ救われていないけれど弟子となる人を選んでその人のために祈りましょう。

3) 自分にあった方法で、どのようにこの世の人に影響を与え、教えをしていくことができるかを思い巡らしましょう。


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