1990年代のトロント・ブレッシングの指導者であったある方はこう教えていました。

「ある奇妙に見える現象が起こっても、それが神のものからである可能性が少しでもあるならそれを妨げてはならない。」

この教えは彼の人生の経験を通じて得た大きなものだったようです。

というのも、トロント・ブレッシングが起こる十数年前に、彼の教会で聖霊によるマニフェステーションが起こり始めたのですが、その時はそれは教会の秩序を妨げるということで止めました。

その後十数年間、聖霊の現われは無く教会も成長しなかったそうです。

彼は、そのような決断をしたことを悔い改め、次に聖霊の訪れがあったら決して妨げないと誓いました。

そうこうするうちに1990年代に入ってトロント・ビンヤード・フェローシップにて聖霊の顕著なあらわれが起こり始めたのです。


ですから、彼の言う「聖霊の働きを妨げてはならない」というのは切実な教えですが、ただし、それそのものが永遠の真理ではありません。

聖書には「霊を見分けなさい」と書いているからです。

そのような完全な真理の教えではなかったとしても、一時期のひとつのバランスの石としては有効なのです。