断食2日目:2つの世界の仲介者である人間(テキストのみのページ) 

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先の教え(とりなしの祈りの本質)の中で:キリストが「仲介者」となれたのは「神と人との性質を持った」からではなく、実際には「仲介者」となるのに「神である」必要はなく「人」であることが条件である。ということについて書きました。

つまり、仲介者となるのに「聖霊の内住」が必要なわけではないという意味です。

どうしてその条件から「神としての性質」や「聖霊の内住」という重要だと思われる部分を削ったのかといいますと、思考の幅を広げていただき、人が「仲介者」であると言う時に神に持ちられる事だけでなく、サタンに持ちいられることについても考えて欲しいからです。

すなわち、「人は霊的世界と自然世界の仲介者であり、神にも用いられるしサタンにも用いられる」という点を理解して欲しいからです。

これは新しい教えですが、その理解は「中間層」を知る上で重要な点です。

※ 自然世界=目に見える現実の世界、実際の世界、物理世界、肉体の領域


さて、地上の支配権をサタンが手に入れたからといって、彼が新しい仲介者になったわけではありません。仲介者であるには「人」でなければならないからです。人こそが「霊的世界が自然世界に影響を与えるための通り道」だからです。

では、霊的力が自然世界に作用する力はどのように働くのでしょうか?

この世界の構造を図で表すなら下のようになります。

@@@@@@@@@@@@@
@           @
@    霊的世界   @
@           @
@−−−−−−−−−−−@
@           @
@    自然世界   @
@           @
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すなわち霊的世界と自然世界の二つで成り立っており、それらは互いに水平線を境にして接しております。

そしてこの霊的世界が自然世界に影響を与えるのです。

とはゆえ、その影響はそれほど直接的に影響を与える事ができません。一応区切られているからです。

つまり、霊的世界に住むサタンが現実の世界に影響を与えようと思っても、すべての場所から侵入できるわけではありません。

この二つの世界をつなぐ破れ口が必要なのです。

その二つの世界の破れ口をつなぐ存在が「人間」なのです。

なぜなら人間だけが、霊と肉体を持っている存在だからです。(

我々は人間の体の構造を表すものとしてこのような図によってこれまで説明されてきたと思います。

    _______
   / ____  \
  / / _  \  \
 / / / \  \  \
( ( ( 霊 )魂 )体 )
 \ \ \_/  /  /
  \ \____/  /
   \_______/

上の図は霊、魂、体の関係を表すものとして役に立ちますが、今日は下のように別の図で説明したいと思います。

   /  霊  \
  /       \
 /  /   \  \
(――(  魂  )――)
 \  \   /  /
  \       /
   \  体  /

上の図によると、上側の霊と下側の体は直接つながっておらず、魂を介してつながっております。そして霊は上側に、体は下側に開かれております。

この人間は「霊的世界」及び「自然世界」に下の図のようにつながり存在しているのです。

@@@@@@@@@@@@@@@
@             @
@霊的  / 霊  \   @
@世界 /      \  @
@  /  /  \  \ @
@―(――( 魂  )――)@
@  \  \  /  / @
@自然 \      /  @
@世界  \ 体  /   @
@             @
@@@@@@@@@@@@@@@

すなわち、霊的世界と自然世界は直接つながってはいませんが、人間を通路としてつながっており、その人間の「魂」が二つの領域を接続するバルブのような役割を果たしているのです。

アンドリュー・マーレー博士も、「魂は、体と霊が出会う所、両者の結合点であった」と記しています。「生ける魂である人(創世記2章7節)は、体を通して外側の感覚的な世界と関与し、霊を通して霊的な世界と関与する」*


つまり、霊的世界と自然世界をつなぐことができるのは人間だけです。

すなわち、(もちろん例外もありますが)サタンも神も、自然世界に影響を表していくためには人間を通じて行う必要があります。

すなわち、神が全能だというだけでいつも癒しが起こるわけではありません。しかし御言葉の約束に従い、人が仲介者としての役割を果たすべく病人に手を置けば癒されると神は約束されているのです。

また、サタンがある土地を霊的に汚染させるのに、直接するのではなく、人が行う魔術や殺人行為によってその地を汚すことができるのです。

この「人を通じて霊的存在が自然世界に影響を与える」という視点が大きなポイントです。


■魂が戦いの焦点

すなわち、魂の領域は二つの世界をつなぐ大切な役割ゆえにサタンの攻撃の対象となります

今日多くの人が攻撃を受け、悩まされているのは魂の領域です。

肉の欲という言葉があります。肉というと肉体を意味していると思われるかもしれませんが、それは感情であり魂の問題なのです。


デボーションのポイント

1)魂の領域を守るために、自分の心が何に惹かれているかを吟味しましょう。

2)魂が何かに惹かれていることによって霊的世界が自然世界に影響を与える進入口になっていないか吟味しましょう。(※)

3)もし、そうであるなら悔い改めましょう。