(03)3日前
簡単に誰でもできる断食A

今回は日数に応じて具体的にどのように進めていくのかについて書いてみましょう。実際には前回の説明でほとんどすべてなのですが、それでも、多くの人が「絶食し水だけの断食」をするので、さらに説明することにしました。

もちろん、どのような断食であってもそれは尊い方法なので、なんでもやりたいようにやってかまわないのですが、もし、何かを学び対なら受け取ってほしいと思います。


1日目:
時間、量を問わずヨーグルト食べ放題、蜂蜜をかけるなどして糖分をとってもかまいません。
その他、水は出きるだけたくさん飲んでください。

断食中は疲れやすく眠気を催します。疲れたらいつでも横になれる環境であるなら、休んでください。仕事をしながらなどの理由で休めないなら、すこし大目にカロリーをとるようにしてください。


2日目:
一日6回ぐらいにわけてヨーグルトを食べるとよいでしょう。一食につき150gぐらいを目安にすると良いでしょう。
その他、水は出きるだけたくさん飲んでください。

もちろん、状況や体質によっては、それ以上とってかまいません。


3日目:
一日中ジュース飲み放題です。とはいえ2リットル程度以内までに抑えるぐらいがよいでしょう。

※ 濃縮還元でかまわないので100%のフルーツジュースを勧めます。オレンジジュースは酸味があるので、アップルジュースなどがよいでしょう。


4日目:
人によっては4日以降は水だけで断食をすることができるでしょう。

ただし、念のためにジュースを少し飲むのも良いと思います。
というのも、低血糖で体に不調が出たときでも、断食を中断することはないでしょうが、結果的にはジュース1リットル分ぐらいの糖分を取る必要が生じてしまいます。

そうであるなら、あらかじめある程度の糖分を取っておくことによって安定した断食が可能になります。
また、当然ですが、水は十分取ってください。断食で体調を崩す原因のほとんどは「脱水症状」か「低血糖症」です。どちらも水をたくさん取ることによって緩和されます。

人によっては水を飲むのが苦しい人がいますが、30分に一回の割合でコップいっぱいの水をのむぐらい飲めると良いでしょう。

人によってはジュースではなくスープや味噌汁を飲みながら断食をする人もいると思います。しかし、それには2つの問題があります。ひとつはスープは液体ですがポタージュスープなどの場合は厳密には小さな固形分です。固形分をとる場合カロリーの量の問題とは別に、胃の活動量が変化してしまうという問題があります。
断食中の胃の消化活動はできるだけ変化を少なくして「徐々に減少」「停止」「徐々に増加」というようなものが望ましいからです。
しかし、固形物を取るなら、そのときに胃が活動し、また停止するというのを繰り返すことになります。そうなると、4日目、5日目といった本来は空腹感を感じなくなる期間であっても空腹を感じるようになってしまうのです。

もうひとつの問題は、摂取カロリーの把握の問題です。ジュースだと飲んだ量によって摂取カロリーを簡単に把握できる(100ml=45Kcal)のですがスープやその他のものだと難しいです。
断食は一回や二回しただけで、自分にあったやり方を見つけたり、自分の体質を把握できるものではありません。摂取カロリーを把握するなら、「昨日はこうだたから今日はこうしよう」とか「前回はこうだったから今回はこうしよう」というように計画を立てることができるのです。


5日目:
人と環境によっては水だけの断食が可能でしょう。人によるというのは体質の問題です。環境によるというのは、自宅か断食の施設か、また、仕事をしながらの断食かどうかです。

人によっては水だけで可能ですが、最低限のカロリーをとるだけで、断食が飛躍的に楽になったり、一日中仕事をしながらでも断食が可能になる場合があります。
私も、完全な水だけの断食はしていません。普段の生活でも脱水症状気味なので、もし水だけでやろうとすると一日8リットル以上の水を取る必要があります。ですから、私はジュースを飲むようにしています。

とはいっても大量に飲む必要はありません。一日350mlのジュース(150 Kcal)を水で薄めながら10回ぐらいにわけで飲みます。このわずかな量でまったく状況が変わります。
これは、自宅で断食する場合です。 しかし日曜日など途中で休むことができず牧師としての働きをこなさねばならない場合にはもう少し飲みますが、それでも700ml(300 Kcal)程度とれば大丈夫です。
先ほど書いたように、私の体質は脱水症状気味で断食には不向きですが、それでもその程度のカロリー補給で済むのでしたら、ほとんどの人にとってもそれ以下の量で十分だと思います。

このようにペットボトルいっぱい前後のジュースのカロリーを取るだけで、断食がかなり楽になることは朗報です。

ジュースやスープを飲みながら断食をすることは今日良くみられることですが、いまいち達成感がないのも事実です。

しかし、このように実際に必要な量はそれほど多くはないわけですから、ジュース断食をされる方は、気まぐれでスープやジュースを飲むのではなく、量を管理することによって、断食の本質を味わい、メリットを受け取れるのです。

また、きちんと管理しているので達成感があります。慣れないうちは一定量のジュースをとり、断食の回数を重ねる中で自分の体質を知ることによって摂取量を減らしていくことができるのです。


6日〜2週間
私の断食経験は最高でも10日間ですので、超長期の断食のことはわかりませんが、おそらく2週間ぐらいまでほとんど変わらないで同じペースで続けられると思います。

一般には長期の断食では塩分を補給する必要があるといわれています。ただこれには諸説があり、断食中はカリウムの摂取がないので、ナトリウムを含む塩分を取るのは良くないという話もあります。ただ、長期断食をする人は塩分をとっているようなのでとればよいと思います。

10日ぐらいまでは塩分摂取を意識してしなくても大丈夫のようですが、それ以上はわかりません。