(05)1日前  最も重要な断食明け

断食においてさまざまな心がけがありますが、その中であまり重要視されていないのはどのように断食を明けるのかについてです。 その回復期間の食事を「回復食」と呼びます。

断食明けで食物を徐々にとり始める必要がありますがそれにはさまざまな理由があります。まず第一に思い浮かぶのは身体的な理由でしょう。急に食事をとると、いうまでもなく胃をいためます。一般的には、断食日数(食数)と同じだけの日数(食数)をかけて固形物に慣れるようにするように言われています。
少なくともその半分の日数は必要でしょう。また、回復期間を十分取らないとリバウンドで体重が増加してしまいます。回復期間をきちんととりならリバウンド(体重が以前より増えること)は起こりません。


そのような身体的な理由だけでなく、回復期間は霊的な意味でも重要です。
断食明けに、むさぼるならそれまで培ってきた霊性が一気に吹き飛び、主とのハネムーン状態であった状態から地上に引き落とされることでしょう。

また、前回語ったように預言的行動という観点で言うなら。断食期間は信仰によって生きることの預言的行動であり、断食明けは、「貧しい状態から物質的に豊かになった場合にどのように振舞うか」の預言的行動となるのです。
もし、あなたが断食明けにむさぼってしまうなら、神があなたを物質的に豊かにされたときに自分の欲望に振り回されてしまう可能性があるということです。

そのようなわけで、断食明けに自制できることは重要です。
ある人は、この断食明けこそ断食の本番だといいます。

4日以上の断食であるなら、当然、断食直後に食欲があるわけではありません。また、体が脂肪分から栄養を取り出すモードになっているので、それほどカロリーも必要としておりません。にもかかわらず、回復の期間を持たず食べ始めるとしたら、それは、「体が必要の為に食事をしているのではなく、魂の必要の為」に食事をすることになります。つまり、肉の欲にひきづられる生活だということです。


私の断食明けの食事は5日以上の断食であるなら、このようにします。
半合のお米を通常の倍の水でゆるいおかゆを作ります。それを2日半〜3日かけて食べます。
食事は徐々に増やしていくので最初の数回の食事は小さなテースプーン1杯分にも満ちません。

私は基本的に回復食ではジュースは飲みません。カロリーをとるのが目的であるなら、ジュースは良いものですが、回復食の大きな目的のひとつは胃の活動を元に戻して、正常な食事ができるようにするためのものなので、カロリーは取れても胃になんの負荷もかからないものは適切ではないのです。


おかゆは回復食には良いのですが、ひとつの問題は、あまりかまなくても食べれることです。そうするとおかゆを食べているにもかかわらず胃に負担がかかってしまいます。
私はおかゆを、40回ぐらい噛んで食べます。なぜなら、口を動かすときに唾液が分泌地され消化が促進されるのと、胃も食事を受け入れる準備ができるからです。
ですから、おかゆをかまないで食べるより、普通のご飯であっても良く噛んで食べるほうが結果的には良いという結果になります。
おかゆには味がついていないと食べにくいので、塩をかけたりします。


4日目以降は胃に負担がかからないものであるなら、よくかむという前提で食べることができるかもしれません。
通常の5分の一の量の料理を普通の人が食事にかける時間以上にかけて(つまり良く噛んで)食べてください。

断食と同じ日数がたてば通常の食事ができるはずですが、腹8分目にしておきましょう。実は人間はそれほどたくさん食べる必要はないのです。また、しばらく8分目のつもりでなければリバウンドが起こってしまうことでしょう。