第4日目:イスラエルの回復に入り込む敵の戦略

イスラエルの回復は神の計画のど真ん中であることをサタンも知っております。

それで、反ユダヤ主義や置換神学などといった間違った思想や神学を吹き込もうとしているのですが、それだけでは十分阻止できないことを知っておりました。

それで、それを妨げるだけでなく、それを支持する形で、ゲリラ的にイスラエルの内部に入り込む戦略も準備しました。

今回は詳しくは解説しませんが、イスラエルの最高裁判所の中に大きなピラミッドと目があるのを見ればそれがわかることでしょう。

私は聖書的クリスチャンとして聖書に元づいた部分は受け入れますが、シオニズムのそうでない部分は考える必要があるし、聖書に基づいていても敵に利用されていることがあるなら、少し考える必要があるのです。


多くの人はこの世のことがらのすべてを良いか悪いかのどちらかに分けて考えようとする傾向があります。あるいは、バランス感覚が必要であるといって良い点と悪い点を見分けようとするところまでは良いのですが、その結果「どっちもどっちだ」と判断してそれ以上分析することを止めてしまいます。
それは一見バランスをとっているようですが、それ以上進むことができなくなってしまいます。

、私たちイスラエルを擁護する立場の人間は、イスラエルの回復に異を唱える人に対して説明し弁明する必要がありますが、だからといってすべてを弁護しなければならないわけではありません。

イスラエルの建国にサタン側の勢力の介入があったからといって神の計画が無になるわけではないので、認めるべき部分は認めればよいのです。


■反シオニズムと反ユダヤ主義は同じではない

イスラエルに反対の動きをすると、反ユダヤ主義が起こっていると理解されがちですが、それらはシオニズムに反対してるだけであるなら反ユダヤ主義(人種差別、あるいはユダヤ的であることへの否定)とは限りません。

それらを見分けていかないと、敵の策略に乗せられて行き過ぎた行動をしたりしてしまう場合があります。

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■ 世の終わりのしるしは「良い麦と悪い麦」が同時に成長することです。

マタイ13章24節-30節)にあるように、神の畑に悪い種がまかれ、それが成長していたとしても、神はそれを抜き取ることをなさいません。

それらは非常に見分けがつきにくいので、間違って抜き取ってしまう危険があるからです。


■イスラエルが宗教的であることによってより世俗的になってしまう危険

イスラエルでは、宗教抜きの結婚登録制度がなく、ユダヤ人であるなら、ユダヤ教のラビ(聖職者)が結婚を認めないと、役所が婚姻届を受理しない制度になっているほど宗教的に厳格な国です。

しかし、そうでありながら、この国では同性婚が認められています。
なぜそうなってしまうのかといいますと、国内での結婚が宗教的に厳格であることの引き換えとして国外で結婚した人の結婚関係を認める方針だからです。

AP通信イスラエル最高裁、政府に「同性婚登録」の受け入れ命令

通常、結婚届はその国に住む人の届けを受理するものですが、世界で唯一カナダだけ「居住者以外」に結婚届を受理する国です。2005年以降カナダでは同性婚が合法化されたので、カナダ人以外でもカナダに行けば結婚届けが受理され、それはそのまま半自動的にイスラエルでも受理されることになります。

世界でもっとも宗教的な街のひとつであるエルサレム。そこからわずか50kmしか離れていない場所にテルアビブがありますが、ある意味、テルアビブは世界的に見ても極端な世俗的な街のひとつといえます。

どうして、そのような両極端の街が、隣りあわせで存在するようになたのでしょうか?
それは宗教的であろうとするあまり、思いがエルサレムに集中してしまい、目が奪われ、その間に国が侵食されている事に気がそらされてしまったからのように感じます。


成熟したとりなし手となるためには、イスラエルの良い面や聖書に基づいた面にだけ目を向けるだけでは十分ではないことがわかります。

(第2テサロニケ2章3節)の「だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい」という言葉を終末のとりなし手は意識をしておく必要があるのです。


それと同時に、神が現状を容認しているのにも意味があります。

それは、人間の情報処理能力には限界があって、あれも、これもと考えると混乱してしまい間違った極端に走るケースがあるからです。

ですから、自分の分を超えないようにして、神に信頼することも必要です。


デボーション

1) すべての見分けに対して、啓示が与えられるように主に求めましょう。

2) 及びのつかないことに深入りをしないつつしみを求めましょう。(詩篇113:1

3) どのような惑わしの中にあってもイスラエルから離れないように努めましょう。