1日目:5月14日(月)

イスラエル建国の日

1948年5月14日にイスラエルは独立宣言をし、今年70年が成就しました。


神はこの70年の間何をなさっていたのでしょうか。
それは土台を作り上げることです。
教会が置換神学から離れ、神の民としてのイスラエルの重要性に目が向けられ、福音そのものはヘブライのルーツを持っていることに気がつき、それが浸透するのを待っておられたのでしょう。


それでは、その70年を境に主は何をされようとしているのでしょうか?
それは、アブラハム、イサク、ヤコブの直系でありながら失われた民に手を伸ばされることです。


イスラエルの為に祈るときにわたしたちが心に留めておくべきことは中川健一師が著書の中で言っているように「イスラエルは、欠点も長所も兼ね備えた現実の国家であり、国民である。」ということです。もし、それを理解しているなら、人間的なものを見たとして失望することはありませんし、過剰なまでに擁護する必要もないことがわかります。

事情通には周知の出来事ですがユダヤ人の代表と思える黒ずくめの超正統派ユダヤ人は基本的にイスラエルの建国もシオニズム(※)も支持していません。(ただし、その内訳は反対デモを繰り返す過激なグループから単にシオニズムに無関心なだけの穏健派までその理解には幅があります)。

※ シオニズムとはパレスチナの地(現在のイスラエルの地)にユダヤ人のホームランドを作ろうという運動です。大雑把な説明ですが「現在の国家としての政治軍事機構を持つイスラエルの建国」とまったく同じ意味と理解しても良いと思います。

シオニズムとは元々ユダヤ教を信じていない人たちの運動でした。ダニエル・ゴーディス著の「イスラエル−民族復活の歴史」(ミルトス2018年)にも「シオニズムの指導者の多くが極めて世俗的(非宗教的)なだけでなく、ユダヤ教に激しく反発をいだいていている」と記されています。もちろん、イスラエルの建国の父と呼ばれるディビッド・ベングリオンやテオドール・ヘルツルなども同様です。そのようなわけで超正統派のユダヤ人にとってはシオニズムは神の力によらない人間的な方法による建国だと理解されています。

もっとも、高原剛一郎師はゼパニア書を引用して、それもまた聖書の預言通りであるとしています。つまり、彼らのようなユダヤ人は神の眼から見たら「異邦人」であるが、そこから始めて神の御心を達成されると語っております。
2章1節で「恥知らずの国民よ。こぞって集まれ、集まれ。」と書かれたこの「国民」と訳されているヘブライ語は「ゴイ」であり、異邦人を意味するからです。


いずれにしても、この70年を境に神が新しい動きをはじめられました。それはパレスチナ人の救いです。そのためにはパラダイムシフトが必要なのです。


祈りの課題
パレスチナ人の救いのために祈りましょう。

クリスチャンが聖書に基づき、正しく見分けていくことができるように祈りましょう。

神様がなされる新しい動きについていくことができるように霊的なシートベルトをつけましょう。