1日目: 関係(Relationship)
教会の意味が「人の集まり」であるなら、霊的な事柄(神様との関係、御言葉、賛美や礼拝)を除いて最も重要なものの一つは人との関係です。
(エペソ2章20節―22節)(第1ペテロ2章5節)にあるように、教会は信者たちが石垣を積み上げるように構成されることによって作られているからです。
また単に積み重なっているだけではなく(エペソ4章16節)にあるように「力量にふさわしく」愛のうちに結び合わされ組み合わされて作られるのです。
神様のとの関係を築くことは一人でもできますが、バランスの取れた信仰生活は教会に集い、人とつながることなしに確立することはできないのです。
ましてや神様が本来意図した「この地を治める」ということは、(エペソ1章21節〜23節)にあるように、キリストから権威を付与された教会に属するものに与えられた特権なのです。
今回「関係」という言葉を取り上げたように、毎回一つのキーワードをもとに解説していきますが、別の角度から見ていくために、その反対の意味を「枯れゆく教会」はどのようなものかという軸から見ていきます。
★「枯れる教会」に見られるその反対の意味★
それは「プロジェクト重視」の教会です。
つまり何か活動しているように見えるのですが、人とのつながりが希薄な関係で、いわば作業をこなしているに過ぎないのです。
それは、賛美や礼拝といった教会の活動の中心的な事柄であっても、「互いの重荷を負い合いなさい。そうすれば、キリストの律法を成就することになります。ガラテア6章2節 」という状態無しではうまく機能しないのです。
プロジェクトよりも関係重視というのは、アウトリーチのにおいて未信者との関係において必要とされます。
この件について様々な場面を想定できますが、身近な経験を書きましょう。
昔のクリスマスアウトリーチ(パーティー)です。私たちはその準備に忙しく、友人をパーティーに招待しながらも、同伴して参加したり、食事の時間もあまり対処できないようなありさまでした。
これだけだったり、単なる気配りや配慮の問題に見えるかもしれませんが、実際にはもっと根が深いものです。というのもこれは「プロジェクト重視」の弊害のひとつの表れにすぎないからです。
これはつまり、魂の救い、愛、憐れみ、関係、友情よりもプログラムを重視しているということだからです。
★適応★
私たちの教会では、たとえば教会学校の奉仕を担当していたとしても、その日に新来者の家族や友人が教会を訪問しているというような場合には一緒に礼拝に参加しメッセージを聞くことを容認しています。また、その方が未信者の場合には、それを強くお勧めします。
それによって、その他の奉仕者にしわ寄せがくるでしょうが、それは互いに覆い合いたいと思います。
奉仕を交代する場合、あらかじめわかっていたらスムーズにできますのでできればそうして欲しいですが、たとえ当日突然そういう状況になったとしても構いません。
パリサイ人は愛や憐れみよりも律法を守ることに重きを置き、人を助けることには心を向けておりませんでした。私たちはそのようであってはならないのです。
★祈りの課題★
神にあるコミュニティーを建て上げることができますように。
魂の救い、心の癒しを意識していくことができますように。
それと同時に人間的なものを排除することができますように。
私たちが臨機応変に対応できるように柔軟な心を与えてくださいますように。