投票は支持する政党にすればよいとは限らない(参議院議員選挙に向けて) (16/07/01)

2016年の参議院議員選挙が近づいてまいりました。もう何年もまえから無力さを感じている祈りがあります。「それは、神の御心を行う議員が選ばれますように」という祈りです。もちろん、そういった祈りは必要ですし、神に喜ばれるものです。

しかし、ここ数年の選挙の動向を見ていると… たとえばTPP問題ひとつとっても、完全なある図式が出来上がっておりました。 それは… 自民党と民主党が与党、野党として何度か入れ替わったのを見ましたが… 常に、野党に立った政党は「TPP反対」を掲げていました。

そして、当選するのですが、当選するやいなや、TPP推進側に周り、そして、その後、TPP反対を掲げる野党に敗れて政権が交代してしまうのです。自民党が野党の時に「TPP反対」を掲げていました。「ぜったいぶれない!」というポスターまで作っていました。しかし、彼らは当選後、それを覆したのです。

その事実は日本が見えない力によって支配されていることを感じさせられます。 すべての人が最初からうそをついて公約を掲げていたとは思いません。しかし、当選したものの、それを実現することができない現実に直面するのでしょう。 日本の首相が数年間で何度も入れ替わった時期がありましたが、その出来事は、首相になったとたんに知らされる何か得体の知れない現実というものがあったのではないかと思わされます。


そういった中で、どこに投票すればよいのかわからないというのが多くの人の本音だと思います。 そこで、そのような方たちに、知ってほしいひとつの考え方を紹介します。

選挙というものは、自分が支持している議員や政党に投票するものではないということです。 自分が願っていない情勢にならないようにするための対抗するものを選ぶのです。

たとえば。 私にとって何とか阻止したいと考えている大きな情勢というのは2つあります。ひとつは「人権侵害基本法」の成立であり、もうひとつは「憲法改正」です。「人権侵害基本法」は民主党(民進党)が強いと成立する可能性が高まりますし、「憲法改正」は自民党が強いと成立する可能性が高まります。ですから、そのバランスを考えて、それを阻止することを考えればよいのです。

少なくとも、どこに投票すればよいかわからない人はそうすればよいでしょう。


私にとって阻止したいことがいくつかありました。ひとつは郵政民営化でした。しかしそれは阻止できませんでした。TPPについてはあきらめかけていましたが空中分解しつつあるのを見て少し喜んでいます。

しかし、世の中がどんどん悪くなってしまう流れは止めれないことでしょう。そこで必要なのは、「人が獅子の前を逃げても、熊が彼に会い」(政治をよくするのに必要なのは一人一人が賢くなること(要ログイン)という記事にあるように、大切なのはどこに投票するかではなく、一人ひとりが賢くなっていくことなのです。

それと同時に神だけが私たちの希望であることを理解し、それに望みを置き、重荷を負いすぎないようにしていくのです。


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