問題だけでなく、その後についても祈るべきである

祈りのミニストリーに召されている人が問題について祈るのは当然ですが、

問題だけでなく、その後、どのようになっていくかについて祈る人はより少ないでしょう。

しかし、そのような祈りこそ重要な祈りです。


1975年までスペインはフランコによる独裁体制の国でした。

1938年から続いた彼の政権は、第二次世界大戦を経てその後も長らく続きました。ナチスとも同盟だったので、イタリアのムッソリーニに近い存在でしたが、直接参戦はしていなかったので、その後も続いたのです。

彼の時代が終わったときに、多くの人は幸せな時代が来ると思いましたが、そうはなりませんでした。

麻薬についていうなら、かつてはスペインはヨーロッパの中でもっとも麻薬中毒者が少ない国でした。しかし、いったん国が開かれたのち、ヨーロッパ最悪の国になりました。

このことは、単に国が開かれることを願うだけでなく、その後、どうなっていくのかについても祈っていく必要があります。


そもそも、多くの場合、最初に提示される祈りの課題自体が正しくありません。

たとえば、2011年にリビアの最高指導者カダフィー大佐が殺され国の体制が変わりました。多くの人が国が変わるように祈ったかもしれません。

しかし、実際には、それまでリビアはアフリカでもっとも豊かな国で、平和な国で、カダフィーは有能な指導者でした。

このケースについて行うなら、「その後の為に祈らなかった」というよりは、もともと、祈りの課題自体がフェイクだったのです。

※ パスワードをお持ちの方は、この件に関して以下の記事で詳しく読むことができます。

リビア・フランス革命の再来 11/11/01


最初に与えられた祈りの課題が間違っていたのであるなら、その後の世界について思い描けないことでしょう。


いずれにしても私たちは問題だけを見るのではなく、神が準備している理想の姿を見ていく必要があるのです。