マグロ大漁 松前、5日間で2500匹

10月20日付け・地方新聞より引用

 【松前】マグロ産地の渡島管内松前町でクロマグロが突然の大漁となり、浜を沸かせている。十六日から二十日までの五日間で、十キロ級のマグロ二千五百匹(約二十五トン)の水揚げがあり、多い日は八百匹に上った。市場では一キロ八百円前後で落札され、主に札幌や東京に出荷されている。

 松前さくら漁協によると、九月以降、今月十五日までは一日二十匹前後の水揚げだったが、十六日、いきなり六百匹が四十隻のはえ縄にかかった。十七日も六百匹、十八日は八百匹にのぼった。二十日は三百匹だった。

 浜は一気に活気づき、普段は昼ごろ終わる出荷作業が夕方までかかっている。入札は土曜日の休日を返上して行われた。同漁協の滝谷義一販売部長は「松前のマグロ漁は一本釣りが二十五年前、はえ縄漁が十五年前に始まったが、これほどの大漁は今まで経験したことがない」と驚く。