東京、歌舞伎町、吉原訪問レポート (08/11/25)

11月19日、20日にススキノ宣教ネットワークの牧師たちと東京へ伝道、とりなしと研修のために訪問しました。


ススキノ宣教ネットワークとは(リンク先を参照)


ネットワーク

今回の旅行は単なる視察や伝道だけではなく、この働きを全国的にネットワーク化していく手始めでもありました。


歌舞伎町

新宿区にある歌舞伎町はススキノと同じような雰囲気、同じような規模の街です。大きな違いはススキノは閉店が目立っており閑散としたビルも多くありますが歌舞伎町は活気があります。

その活気は人々の反応にも影響しています。客引きにトラクトを渡してもススキノではそれほど多くの人が受け取るとは限りませんが、歌舞伎町は違います。トラクトどころか、パワーフォーリビングですら躊躇なく受け取ってくれます。(トラクトとよりかさばるので受け取っても邪魔になるように思いますが。)

ただし、それはススキノは経済的な悲壮感があり、人々の心がかたくなになっているが、歌舞伎町は余裕があるぶん開放的なだけで霊的に飢え乾いているという意味ではなないからだともいえます。

したがってそこで救われ、教会につながることに難しさがあるのには変わりはないでしょう。

そうであっても、新宿アルタ前で若者に声をかけたりもしましたが、とてもよい反応をしているのを見るに当たって東京が宝の山のように思えました。


吉原

現在吉原という地名はありませんが旧吉原の地区を訪問しました。そこの風景は歌舞伎町とまったく対照的な異なったものでした。そこはマンションなども普通に建っている半商業・半住宅地の(すくなくとも明るい時間は)閑静な街だったからです。

私たちが驚いたのは、そこは2,3ブロックほどの街の区画の中にソープランドが148軒ひしめいて立っていることです。そして、その地区にはソープランド以外のサービス業がほとんどないことの極端さが驚きをさらに増幅させました。何軒か喫茶店がありますがそれは店を紹介するためのものであり本当の喫茶店ではありません。

20年前は300軒のソープランドがあったそうです。

その喫茶店(紹介所)の人と話をしました。彼は遊びに来た人がいやな思いをすることがないように、健全な店を紹介しているとのことです。彼は「安心して遊べる町、吉原を築き上げることに使命感を持って活動している」と言っていました。彼の純粋に力説している態度を見ながら悪を善と呼び価値観が捻じ曲がっていることを感じました。


新大久保駅での伝道

朝、7時から9時の間、新宿福興教会が毎朝駅前で行っている伝道に参加しました。


国会議事堂および議員会館

国会議事堂などの行政機関が集まっている永田町地区へ祈りに行きました。

今回の中心的な目的は歌舞伎町、吉原だったので、ここへの訪問はあまり意識していませんでしたが、この場所に北海道から日本を愛する4人の牧師と来たことには大きな意味があったと思います。


靖国神社

ここを訪れるたびに感じるのは日本人の中にあるやりきれない無念さです。ここだけ時が止まっているように感じます。日本人の心の中にある深い傷が現代の日本人を形作っていることを感じさせます。


東京の変革

この旅行を通じて感じたことは、東京は宝の山であり大きなポテンシャルを持った街ですが、ここを勝ち取るためには戦略的なビジョンによって教会が一致して歩んでいく必要があります。

これまで教会は伝道と教会成長、弟子化という視点を中心に活動してきました。実際、東京には成果のある大きな教会も少なくありません。

けれども、使徒的に御国全体を見渡すビジョンをもって戦略的に教会が立ち上がっていく必要があるのです。

リバイバルが北海道から始まるというのは、全国に先立って北海道のクリスチャン人口が増えていくという意味だけではなく、北海道が動くときに日本全体に影響を与えていくようになるということです。

したがって今回、札幌から4人の牧師が訪問したことは、微力ながらもこの日本の中心の地において何か新しいことが始まることのきっかけになったように感じます。

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