バラムの教え
ヘブル語の「バラム」は「民を飲み尽くす者、滅ぼす者」という意味です。
黙示録の記述の中に「バラムはバラクに教えて、イスラエルの人々の前に、つまずきの石を置き、偶像の神にささげた物を食べさせ、また不品行を行なわせた。」とあるように、不品行を通じて民を堕落させるものです。
(ユダ1:11)(2ペテロ2:12〜19) これらの御言葉からわかることは、さまざまな意味での本能のままの生き方、好色そして金銭の利に惑わされるということです。
モアブの王であったバラクはイスラエルを呪おうとしてバラムを招きましたが(民数記22:1〜24:25)
逆に祝福することになってしまいました。
神の霊が彼の上に臨み(24:2)
麗しい預言を語るのを見るならバラムには良い面もあるように見えますが、その裏腹でイスラエルの民を性的堕落へと導きます。民数記ではその原因についてはっきりとはわかりませんが、黙示録2:14を見るときにその黒幕がバラムであったことがわかります。
「私の人生の終わりがイスラエルの民と同じであるように」(民数記23:10) という彼の願いは達成できませんでした。
彼はイスラエルの民を呪うことはしませんでしたが(出来ませんでしたが)、彼が洞察力によって得たイスラエルの弱い部分をバラクに教えて、それによってイスラエルを堕落させたのです(民数記25:1〜17)。
(民数記31:16)
その際に金銭の受理もあったことでしょう。そのようなわけで、バラムは偽善と裏切りの霊でもあります。
参考:ニコライ派