天国の文化回復への旅からの引用
ピーター・ツカヒラ著
GC Publication発行 いのちのことば社発売
108〜109ページ

 一番落ち込んでいた頃、私を霊的に保持し、助けてくれたものが二つあります。その一つ は、友人たちや信頼のおける相談相手との出会い、そして、もう一つは、いい仕事を見つけ たことでした。 

 デニス・リンゼイは、バ国をキリストヘ〃の創設者ゴードン・リンゼイの子でした。ゴー ドン・リンゼイは有名な巡回伝道者で、教会にいやしという霊的な賜物を回復させる運動の 最前線にいた人です。一九七〇年にCFNI聖書学院を創設し、私たちが来た年の丁年前に 天に召されていました。

 デニス・リンゼイは、米国中部。バイブルベルト〃の一画であるダラスで、説牧者の子と して生まれ育ちます。デニスは、私とはこれ以上ないというくらい全く別の世界の出身でした。

 しかし背景が異なっているにもかかわらず、デニスと妻のギンダーは、私とリタに親しく 接してくれ、私たちを夕食に招いてくれたのです。デニスの住まいは大学キャンパスの中に ありました。デニスの友人と家族にも会うことができました。

 デニスとギンダーは、決して順風満帆ではありませんでしたが、ごく自然で自由な信仰を もって生きているように見えました。宣教活動の合間には娯楽があり、特に霊的とも言えな い何かをするのを楽しんだりもしていました。彼らとともに過ごした時間は、それだけで励 みとなり、多くの。現実認識〃をする時でもありました。

 デニスのような人が、粗野で洗練されていない状態の私の中にどのように価値ある何かを 見出したのかはわかりませんでした。  ある目、デニスは私にこのように言いました。自分は、自分で友人を選ばないことを学ん だと。

神に友人を選んでいただくのだというのです。私はデニスの言ったこと全部を理解で きていたわけではありません。けれどもデニスは、神の国の文化について、貴重な真理を伝 えてくれていたのです。