ペンテコステ、カリスマ、第三の波派 聖霊派の用語解説 (25/05/14)
今日、用語が整理されないまま教会論が語られております。
聖霊派でない教会(主流派、福音派)のメンバーは聖霊派の教会の事を「ペンテコステ派」と呼ぶのを何度も耳にしました。しかし、ペンテコステ派とは聖霊派の一派に過ぎませんし、同じペンテコステ派にも広い意味と狭い意味があります。
今回はその点を整理して考えてみたいと思います。
「ペンテコステ、カリスマ、第三の波派 聖霊派」と見出しに書きましたが、20世紀以前にはそれらの言葉はありませんでした。
そのような流れができたのは20世紀にロスアンゼルスで起こった異言を伴うペンテコステ運動でした。
参考記事 「ペンテコステ運動とは」
世界同時多発的な側面もありましたが、これが最も代表的なものだったので、こういった奇跡などの超自然的なものや、聖霊に満たされるなどといった高揚的な聖霊体験を伴うものの代表としてペンテコステというキーワードで理解されました。
彼らのほとんどは、元々どこかの教団に属しておりました。
しかし、このような感情的ともとらえられるムーブメントは受け入れられず、そのような体験をしたクリスチャンは教会に居ずらくなったり追い出されたりしました。
そのようなわけで、追い出された彼ら自身で新しい教団を設立しました。
それが今日のペンテコステ派の由来なのですが、その代表的なものが「アセンブリーズ・オブ・ゴッド」(日本名:神招教会)です。
その名が意味するように、彼らは神様によって招かれて作られた教団だとしております。
ここまでの話を整理しますと、
このムーブメントの総称はペンテコステです。
そこから生まれたいくつもの教団の名前にはペンテコステという名前がついていることが多いです。
代表的な教団としてはペンテコステという名はついていないものの、「アセンブリーズ・オブ・ゴッド教団」があります。
カリスマムーブメントの起こり
そのようなわけで、この聖霊に導か得れたムーブメントはまとめて「ペンテコステ」で良かったのですが、20世紀の中ごろにべつのうごきがうまれました。
内容的には、ペンテコステ運動と似ていますが、特徴的なのは、聖霊の賜物を特に癒しや預言といったものが強調されるようになりました。これがカリスマ運動です。
※ 人を引き付ける魅力がある人をカリスマ的な人と呼ぶように賜物が強調されました。
これだけだと単に内容が充実しただけのようですが、以前のものとは一つの大きな違いがあります。
それは、必ずしも新しい教団を作ったわけではないという事です。
? カリスマ運動との違い
ペンテコステ運動:新しい教派や教会を設立することが多かったのですが、カリスマ運動の多くは、元居た教団内にとどまっていることが多いです。
その理由は、ペンテコステ教団の中から、刷新する意味で起こることも多かったですし、
そうでなくても、ペンテコステ運動が始まって半世紀ほどたつ中で、その運動が認知されてきたのもあるかもしれません。
また、カリスマ運動が起こったころに、賛美礼拝にも変化が起こりました。
今日SCGを初めとして、多くの現代的な教会が採用しているバンド的な賛美チームによる賛美が起こるようになりました。
それはまた「ダビデの幕屋の回復運動」と呼ばれました。
※ 21世紀のIHOPに代表される「祈りの家」的な24時間の賛美と祈りも「ダビデの幕屋の回復運動」と呼ばれておりますが、それとは違います。ただ、古い形のものが土台となっているのは確かです。
第三の波
それからさらに時間が経ち1970年代に「第三の波」という運動が起こりました。
内容的にはカリスマ運動と連続性があるので、わざわざ分ける必要はないのですが、ピータ・ワグナ博士によって命名されました。
どうして、分けて考えることにこだわったのかと言いますと、この運動の多くはいわゆる福音派(聖霊の働きを認めない教団)の中から起こり、また、ワグナ博士自身もフラー神学校という保守的な聖書学校の教壇に経ち続けて教えたからです。
ただ、この名称は今日では以前ほど使われておりません。
聖霊派
そのような歴史を経ましたが、名称が乱立する中、シンプルに一言でまとめる用語が必要となりました。それで、用いられるようになったのが「聖霊派」という呼称です。
SCGも「穏健な」という形容詞を伴いながらも聖霊派を自称しております。