7日目: 適応可能な構造(Adaptable structure)
教会が適応可能な構造をしているというのはいくつかの意味があります。
@ 適応可能な原則である
A 再生産が可能である
@ 適応可能な原則である
特別な能力やカリスマを持った人が指導者であるならそのグループは成長することでしょう。
しかし、その人が引退したら、衰退してしまいます。
A 再生産が可能である
教会でよく見られる問題は、創始者がいなくなった時に衰退してしまうというものです。どのようにしてこの危機を乗り切ったのでしょうか。
(A) 聖霊の力による
初代の教会はイエス様という超特別なカリスマ的なリーダーを失ったのちにどのようにして働きを継続したのでしょうか?
それは聖霊の力を帯びることでした。
イエス様自身(ヨハネ14:12)で「聖霊の力によって私たちはキリストよりも大きな業を行うことができる」と語られました。
聖霊の力によって、イエスさまより大きな働きができるのであるなら、それは継続の為の大きな力ですし、その力を受けることによって、誰に対しても適応可能なのです。
(B) ハードルを低くすることによる
ハードルを低くすることによって適応しやすくなることについては理解できると思いますが、それだとだんだん衰退してしまいます。どうして継続して教会が成長していくことができるのでしょうか。
それについて説明するために「断食のやり方の教え」を例にとってみましょう。
この断食方法は非常に敷居が低く誰でも参加できるものです。その簡単さは初日をヨーグルト食べ放題でよいというものです。
その簡単さから、レベルが低いもののように見えますが、実際にはそれができれば、1週間水だけの断食(多くとも500mlのジュース分のカロリーだけ補給)が可能だというものです。
これはハードルを落としたら、より高度なことが可能になることの一例でしょう。
もし、ただハードルを落とすだけであるなら、それは、堕落や衰退につながるでしょう。しかし、私たちのうちには聖霊が住んでいるのですからその方が衰退を食い止めるどころか、大きく飛躍することができるのです。
★「枯れる教会」に見られるその反対の意味★
それは「伝統重視」です。
@ 古い習慣を検討せずに継続する
伝統そのものが悪いわけではありません。問題は、何も考えずに継続させることです。
A 本質が何かを考えない
ではどのような伝統が継続されるのか。それを知るためにまず、その伝統で行っていることの本質が何かを考えることでしょう。 次にその本質が良いものかどうかを考えること。そして良い部分を現在の形に生かしていくのです。
B 世代交代がない
世代交代は今日の教会の大きな課題です。
C 新技術を使おうとしない
16世紀の宗教改革を推し進めたのは当時の最新技術である「活版印刷」です。ドイツ語訳の聖書を発行することによって、信者の一人一人が聖書に照らし合わせて真実が何かを知ることができたのです。
SCGへの適応
適応可能かどうかという意味においては、20年以上前のSCGは適応可能な教会ではありませんでした。
1991年に教会が始まりましたが、始まった当初から開拓牧師のガルサ先生のカリスマに引き寄せられていろんな人材が集まってきました。そして10年の間に順調に成長したのですが、彼が帰国したら、そのバランスが崩れ3年後に激減してしまったのです。
ですから、今日私たちの教会が意識しているのは、持続可能、特別な人でなくても可能なミニストリーです。
★祈りの課題★
自分の中の古い構造、特に前進を妨げているものが何かを主に祈り求めましょう。
教会で行っている活動の本質について考えましょう。
良い本質を伸ばすために、どのような活動ができるかを考えたり、最新技術を導入可能かどうかを考えましょう。
柔軟な考えができるように主に祈り求めましょう。