どさくさに紛れて改悪される日本国憲法

憲法改正というと日本が戦争できるようにするだけのように考えている人が結構いるようですが、その陰にさまざまな改悪がなされております。



(1)首相が「非常事態宣言」を出したら、国会を無視した独裁体制を作れる。

第九章 緊急事態  (緊急事態の宣言) 第九十八条 内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律で定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。

(緊急事態の宣言の効果) 第九十九条 緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができるほか、内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。 3 緊急事態の宣言が発せられた場合には、何人も、法律の定めるところにより、当該宣言に係る事態において国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置に関して発せられる国その他公の機関の指示に従わなければならない。この場合においても、第十四条、第十八条、第十九条、第二十一条その他の基本的人権に関する規定は、最大限に尊重されなければならない。


(2)表現の自由

憲法21条の自民党の改正草案では、「集会、結社及び出版その他一切の表現の自由は、保障する」のあとに

「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」

という言葉が入っております。

つまり、公益や公とは何かの定義がなされていないので、どのようにも解釈できます。

これはひいては表現の自由、集会の自由が奪われることになるかもしれません。


(3)天皇を日本の元首と明記する

(4)国旗と国歌は尊重されねばならない

国旗と国歌が尊重されるのは良いことですが、それは、憲法で規定しておしつけるのは正しくありません。しかし「日本は世界でもっとも古く歴史のある国」なのですから、本当の歴史や日本の姿を教えれば、国民が自国に誇りを持てるようになり、自然と国家を尊重するようになることでしょう。