デイビッド・ウイルカーソン氏が1973年に見た幻と啓示 (角笛出版:「幻」より)

ここに書かれた内容は、現在の私たちには耳が痛いものの、理解できる常識的なものであります。しかし特筆すべきことは、この預言は今から37年前に書かれたことだということです。

残念ながら、彼の預言は先を読みすぎていたために、理解されず、教会もそれを無視してしまっていたようです。とはいえ、聖書に照らし合わせてみるなら、終末を意識するときに、まったく理にかなっている言葉であることがわかります。

現在、私たちもまた終末に向けての導きや、預言を語っていますが、たとえば「世界統一政府」や「獣のしるしを受けなければ売ることも買うこともできない時代」といわれても、まだまだ、多くのクリスチャンにとってはぴんと来ない言葉かもしれません。

それでも、時代を読むなら、確かにその方向に向かっており、聖書にもそう書かれているのです。このデイビッド・ウイルカーソン氏が昔に語ったメッセージを読みながら、現在私たちが目を覚ましていなければならないことを理解しましょう。

つまり、この預言の言葉を皆さんに分かち合うことは、その内容について理解するというより、現在私たちに与えられている情報と戦略において、私たちがどうあるべきかを学ぶためなのです。


第一章:経済混乱

破滅

全泄界にわたる経済混乱が口の前にきています。私の見たまぼろしのうち、一番はっきりしていたのはこれです。祈りの人のうちには、この同じまぼろしを受けた人がたくさんいます。アメリカにおいてドルが深刻な状態に追い込まれるばかりでなく、世界各国においてもその通貨に変動が起ります。まず、ヨーロッバに経済の混乱が生じ、それから、日本、アメリカ、カナダというふうに、世界}がたちまちその沮乱に巻き込まれます。

それは単に不景気というようなものではありません。その経済後退の規模は量りがたく、アメリカをはじめ令世界の勤労者階級はその生活に大きな影響を受けることになります.丙欧通貨圏も同じことです.特に、アラブ諸国への打撃は大きいと思われます。経済混乱に続いて、農作物不作のいく年かかあります。それがいつごろかということはわかりませんが、遠い将来でないということだけは確かです。経済混乱と国際危機との不安はひろがる一方で、世界有数の経済学者もその解明に困惑するようになります。不況に先立って、見せかけの好況が訪れますが、これはすぐに消えてしまいます。

準備期問

私たものまわりには・差し迫った経済混乱に対する危険信号がたくさんありますが、それでもー九七三年から数年間には、地上最高の経済繁栄が見られます.豊かで、はなやかな数年間です。

政府がいくら経済引き締めの政策をとつても、国民は相変らずだらしのない消費生活を続けます。商取引は毎年記録更新の上昇をくり返し、消費はぐんぐんふえていきます。ローンだとかクレジットとかいう融資機構による貸し出しは、どうすることもできない勢いでひろがるばかりです。

この数年の限りなく膨張する経済力の拡大が、私にははつきり見えています.教会などもその差が大きくなり、支出が多くなります。宣教師へのサポートも増えるわけです。

インフレーション、生産コスト、賃金、これは循環的に上へ上へと進行します販売価格などにいくらかの調整が加えられますが、大勢として白熱的世界経済になるよりほかに道がありません。

一九七三年の四月、私がこのまぽろしを見た時、同時に、聖霊が示してくださったみ教えをもはっきりと受けました。それは私の属する教団に対するものでしたが、次のようなものでした。

やがて、経済の混乱がくる。飢饅もすぐにくる。そのための準備期間として、豊かな、はなやかな数年がある。働け、そして、負債の全額を清算することができるように祈れ。予算を大幅に削減できるように祈れ.今までのようにお金が流れ込み、あふれるようなことはなくなる。負債の束縛から脱しているなら、その困難のうちにおいても、予定通りのことをすることができる.恐れるな、あわてるな、準備をするのだ。そして、待てばいいのだ。


参考資料:

以前分かち合った「デイビッド・ウイルカソンからの緊急のメッセージ」のリンクはこちら