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TR(テクスト・レセプトゥス) VS ネストレ・アーラント (25/05/19) 多くの人が勘違いしていますが、 新約聖書はギリシャ語から翻訳されたものですが、その原本があるわけではありません。 パウロなどの人たちが手紙などとして書いたものなのを、他の人が書き写して、そしてそれを伝言ゲームのように書き写したものが膨大にあるだけです。 それらの中には間違って書き写されたものや、あまり詳細を気に留めないで書き写したもの、あるいは、意図的に間違った教えを流布する為に改ざんされたものなどさまざまです。 ですから、それらを見分けて仕分ける作業が必要なのです。 その仕分け作業の結果、いくつかのグループに分けることが出来ました。 たとえ別のグループであっても、内容にそれほどの差異はありませんが同じグループ内でも違いはあります。 それでも、おおむね、もともとはこうであったのであろうと思われる内容の写本群のグループが作られたのです。 そのグループごとに内容を吟味して、元々はおそらくこうだったであろうと思われる1つのギリシャ語の聖書が編纂されました。 それは各国語に翻訳される為の原本とされるものなので「底本」(ていほん)と呼ばれます。 さて、それらギリシャ語の底本には現在二つの大きな流れがあります。 ひとつは「テクスト・レセプトゥス」 であり、もう一つは「ネストレ・アーラント」です。 (1) TRのその他の呼称 ビザンチン型テキストと呼ばれることがあります。 (2)NAのその他の呼称 アレキサンドリア型テキスト、標準改訂訳(RV)、Revised Version、「RSV」Revised Standard Version、 UBS テクスト・レセプトゥス」 は、わりと古くあり、16世紀の宗教改革の起爆剤となったルターのドイツ語訳聖書、ティンデルの英語訳聖書の元となりました。 ネストレ・アーラントはその後19世紀に編纂されました。 ネストレ・アーラントは新しいものなので、こちらの翻訳のほうが正しそうですが、実際にはそうではないようです。 ネストレ・アーラントを正しいとする人たちの根拠は、最古の写本を参照しているというものです。 しかし、最古の写本と言っても書き写されたものなので、古いというだけで、それが正しいとは限りません。 ただ、残念なことに、今日の世界の主要な聖書はネストレ・アーラントが採用されております。 新改訳聖書、聖書協会共同訳などの日本の主要聖書も同様です。 それはロックマン財団のように、ネストレ・アーラントを強力に推進させる財団が幾つも存在しているからです。 とはいえ「TR版聖書との主な相違点」という記事にあるように 正しい教理を持っている人にとってはその違いは大きな問題ではないので、RVを底本とした新改訳聖書、新共同訳聖書を使っていても大丈夫です。 TRを底本とした日本語訳聖書はまったく存在しないわけではなく、文語訳(明治訳)として過去に発行されました。もうひとつはエターナル・ライフ・ミニストリーズが細々と口語体のものを発行しております。 また、「現改訳聖書」という名称でマルコーシュ・パブリケーションから出版が予定されていたものがありましたが、あれから20年経っても音沙汰が何ので、もう断念したものかと思われます。 ちなみに、旧約聖書に関しては、ほぼ間違いないと思われるヘブライ語の底本があるのでそれほど違いはありません。ただ、新共同訳聖書は旧約に関しても別の底本を使用しております。 私がTR底本のほうが正しいと判断する理由は、元々はネストレ=アランド派でありながら、学者生命をかけて、TRに変更したフランクリン・ログズドン博士の存在です。
※ 以下、テキスト・レセプトゥスはTR、ネストレ・アーラントはNAと表記いたします。