先に掲載した「断食の意味について。」 の中で触れたように、これからの戦いは御使いの存在は大きな鍵となります。

主の再臨を待ち望むアンナ(ルカ2章36節)の祈りとダニエル(9章3節)の祈りに共通する事は両者とも断食によって御使いが動かされ事です。

マリアの元に御使いガブリエルが遣わされましたが、それはアンナのとりなしと断食の結果だったのです。

つまり、断食の祈りは、目に見えない霊的な軍隊を動かすための鍵なのです。もちろん私たちは御使いを直接呼び求めるのではなく、軍勢の頭である神に祈るときに神が御使いを遣わされるのです。


これから日本は霊的に大きくシフト(変化)していきます。全世界を取り囲む状況も大きく変わっていくでしょう。世界のパワーバランスに再構築がなされていくでしょう。もしかしたら来年以降は今のような形でG工イト・サ三ットが行われないのではないかと思うほど、大きな変化があるかもしれません。

世界のパワーバランスの再構築や変化の影に、地域を支配する霊と御使いとの戦いがあったことを聖書の中で見ることができます。ダニエル書10章の例を見るならペルシャ帝国、ギリシャ帝国の勃興の背後に、地域を支配する君(強き人)があったのです。

私たちは日本の「強き人」が縛られるのを願っていますが、ただそれだけを目標にしないでください。ただそれが追い出されるだけで、主ご自身の支配がなされないのなら、ペルシャの君が倒された後でギリシャの君が興ったように、また別の「強き人」がやってくるだけです。


スペインは1975年までフランコによる独裁政権でした。独裁政権という否定的要素の多い政治形態ではありましたがそれによってグロ−バリズムの悪影響から守られていた面もあります。

1980年代に入るまで、スペインはヨーロッパでもっとも麻薬やエイズの問題が少ない国でした。しかしいったん、古い支配が崩れたときに、多くの問題が一気に入り込み、1990年代にはヨーロッパでも最悪のエイズと麻薬の国に転落してしまいました。

アブラハムの時代からバビロン捕囚に至るまで、神の選びのの目を真の神からそらしていたのは偶像礼拝の問題でした。あたかも偶像礼拝さえなくなれば、イスラエルのほとんどの問題はなくなるかのように見えるほどそれは大きな問題でした。そして実際、エズラの時代以降、イスラエルの民は一切の偶像礼拝を断ち切ったのです。御言葉の権威が復活したのです。

けれども実際的に結果はどうだったでしょうか。御言葉を重んじるようになったのは良いのですが、イスラエルの民は律法主義という別の問題に入り込んでしまったのです。


私たちは日本が変革されるのを見るために「この問題さえなければ」「これさえなくなれば」というようなことを言うことはできません。私達はこの日本から偶像が取り除かれることや、霊の戦い、強き人、レビヤタンといったものだけに目を留めすぎるのではなく、日本の将来を、そして世界の将来に向けて何を植えていくのかを見るべきです。

(エレミヤ1:9 そのとき、主は御手を伸ばして、私の口に触れ、主は私に仰せられた。「今、わたしのことばをあなたの口に授けた。1:10 見よ。わたしは、きょう、あなたを諸国の民と王国の上に任命し、あるいは引き抜き、あるいは引き倒し、あるいは滅ぼし、あるいはこわし、あるいは建て、また植えさせる。」

日本の「強き人」が縛られるのは、主の御力および御使いの働きによります。けれども、「建て上げ」「植える」ことは私たちにかかっているのです。


さらに続き「シフト」を読む。

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