サタンの教会の手であり足であるマーケットプレイスミニストリー(12/06/13)

■人による支配

神が直接福音を伝えたり、癒しを行うわけではありません。聖霊に動かされた人間が福音を伝え、人が祈るときに神の霊による癒しがなされるのです。

それは「霊的世界をつなぐもの」という記事にあるように、霊、魂、肉体を持つ唯一の存在である人間は霊的世界と自然世界の門として創造されたからです。


同様に、サタンの働きもサタンが直接この地上に業をなすわけではありません。サタンに動かされた人間が彼の意思を実現させるのです。では、サタンの仕業の配分とはどのようなものでしょうか。

これは、今日の教会が見落としている非常に大きなポイントです。

世の中がどんどん悪くなっていくのは、悪魔崇拝やオカルトがはびこっているからだけではありません。むしろ、多くの場合、政治や、経済という目に見える人間のシステムを通じて世の中が悪くさせられているのです。


つまり、神の教会とサタンの教会を霊的部分と実際的な部分を比較するならこうなるでしょう。

神の教会の働きは90%が霊的なミニストリーで10%がマーケットプレイスミニストリーです。

それに対して

サタンの教会は1%が霊的ミニストリーで99%がマーケットプレイスミニストリーです。


今になって、教会が「政治、経済、教育、メディア、芸術、スポーツ、エンターティメント、宗教」などといった「七つの山」と呼ばれる各分野(すなわちマーケット・プレイス・ミニストリー)に出て行かねばならないという教えをしていますが、サタンの教会の仕業は最初からそれによって成り立っているのです。

なぜなら創世記1章26節に書かれたような神が最初に人間に命じた働きとはまさにそれだったからです。

地を支配するとは、神に代わってこの地を治めるということです。

人は決してこの地の所有者ではありませんが、神の「代理人」「仲介者」としてこの地を治めるために召されているのです。


この理屈が理解できるなら、私が提唱している「終末の霊的戦いの為にどうしてお金のシステムや政治的な事柄について知っておく必要がある」ということが容易に理解できることでしょう。

サタンと教会とではこれまで戦いの焦点がずれておりました。教会が魂の救いにのみ関心を向けている間にサタンは次々と世界の政治経済、教育、マスメディア、すなわち、「霊的世界と実際の世界をつなぐ中間層」を支配してしまい、終末に向けての布陣ができてしまったのです。


しかし、逆に考えるなら、サタンの策略を知ることはわれわれにとってMPMを理解するよい機会です。サタンから学ぶといった変な話ですが、われわれが神の御心を行っていくためには神に与えられた戦略を学ばなければならないのです。