第三の層である中間層(12/09/15)

われわれはこの世は見える現実の世界と見えない霊的な世界で成り立っていることを知っています。図で表すならこのような感じです。

@@@@@@@@@@@@@@
@            @
@    霊的世界    @
@            @
@−−−−−−−−−−−−@
@            @
@    実際の世界   @
@            @
@@@@@@@@@@@@@@

 

これは以下のような 単一世界観から比べるとはるかに優れた世界観です。

@@@@@@@@@@@@@@
@            @
@            @
@    実際の世界   @
@            @
@            @
@@@@@@@@@@@@@@

この単一世界観的考え方というのは単に「紅海が分かれたのは引き潮だった」「キリストの復活は仮死状態からの蘇生である」というような聖書から外れたリベラルな教えだけでなく、聖書を信じる福音的な教会であっても、霊的戦いを認めないというのであるなら、それもまた単一世界観に属してしまう可能性があるのです。


「単一世界観」は間違ったものであり、聖書的な解釈は、実際の世界である「第一の層」、霊的世界である「第二の層」の2つの世界から成り立っている。そして「霊的世界が実際の世界に影響を与える。」「実際の世界が霊的世界に影響を与える」ということです。

この2つの層があることを理解することは非常に重要なことです。20世紀初頭に始まったペンテコステ・カリスマ運動の原動力はまさにこの霊的領域の存在を理解した世界観であったと思います。


しかし、知るべき事柄はそれだけではありません。

20世紀までは、教会がその第三の層の存在について無知であることを神は容認しておられましたが、21世紀という終末が意識された「父の時代」においては、それら2つに加えて3つ目の層である「中間層」を加えた世界観が要求されます。

参考記事:父の時代とはについての2つの記事

父の時代(1) (聖霊、子、父の時代という3つの時代区分)(09/04/10)

父の時代(2) (第三の層を知る)」(12/09/15)


@@@@@@@@@@@@@@
@            @
@ 霊的世界(第2の層) @
@            @
@−−−−−−−−−−−−@
@            @
@  中間層(第3の層) @
@            @
@−−−−−−−−−−−−@
@            @
@ 実際の世界(第1の層)@
@            @
@@@@@@@@@@@@@@

※ 第1,2,3の順番付けの根拠

霊的世界の影響が現実の世界に流れてくるのには主に2つの方法があります。

(1)ひとつは、霊的世界が直接実際世界に影響を与える事です。直接と言っても、もちろん「霊的世界と物質世界をつなぐもの」という記事にあるように、中間に人間が用いられます。

たとえば宗教について言うなら、「悪霊のインスピレーションによってはじめられた宗教によって人々が惑わされる。」といった類のものです。

この方法の場合、中間層の存在について、意識する必要は余りありません。出エジプト記17:11の出来事ほどではないかもしれませんが、霊的世界の出来事が実際の状況に影響を与えていたからです。

(2)しかし、もうひとつの方法は、サタンであれ神であれ霊的存在が人の組織(経済、政治、その他あらゆる社会の領域)を用いることによって影響を与えることです。この方法は「麻薬組織によって社会が悪くなる」「クリスチャンの救援活動によって人々が福音に心を開いた」などという表面的な出来事についてだけに限定してしまってはいけません。

これまでキリスト教がまったく意識をしてこなかったような「賢者は歴史から学び愚者は経験からしか学ばない。」(AD会員のみ)という記事にあるような歴史の改ざんであったり「通貨そのものが詐欺である」(AD会員のみ)という記事にあるような人類最大の詐欺について)のような出来事を言っているのです。

これまで教会がこれらのことに対して無知でしたし、むしろ、教会が植民地主義に利用されてしまうこともあったように、教会がサタンに用いられる場面も歴史上無数に見られました。

それについて神もまた、無知であることを容認されていたかもしれません。しかし21世紀において、この第三の層についての知識が欠如しているなら誤った方向性に向かってしまう危険があるのです。


この中間層とは皆さんの知っている言葉を用いるなら「マーケット・プレイス・ミニストリー(MPM)」です。とはいえこの言葉を用いるときに誤解が生じることを知っています。なぜならMPMとは単に「ビジネスマンはお金を稼ぐことで神の国に奉仕する」だとか「教会の壁の外で社会の一員として福音を伝えるほうが効果的である」というようなレベルの話だと思っている人が多いからです。

MPMについて知るには、聖書を開くだけでなくサタンがどのようにMPMを用いているのかを見るとよいでしょう。なぜなら、サタンはいつも神の御業を模倣しており、ことMPMに関してはサタンのほうがうまくやっているからです。

参考記事:サタンの教会の手であり足であるマーケットプレイスミニストリー

サタンのミニストリーの99%がMPMで成り立っていることについて理解するなら中間層を知ることの大切さを知ることができることでしょう。

AD会員のみの記事を閲覧するにはSIHOP会員ではなくAD会員にアップグレードの会員登録が必要です。