第5日目:教会の成長と健康維持
一時期日本の教会に「教会成長ムーブメント」というものがありました。しかし、その時には質を重視しなかったために問題が生じてしまいました。
それで質の向上を目指してか「弟子訓練のムーブメント」がそののち起こりました。
しかし、それがキリストの弟子を作るのではなく、「牧師や教会にとって都合の良い人間を生み出す」などとなった場合には多くの問題と傷を残しております。
教会の成長について語る前に、大前提として、教会は成長する必要があることについては理解していただく必要があります。
数的な指標以外の、成長成熟、そして健康を表す指標として今回は以下の3つについて語りたいと思います。
(1)成熟
(2)雰囲気
(3)平均年齢
成熟という言葉はちょっと抽象的です。
教会の奉仕にどれだけ関わるのかによって成熟度を測る教会もありますが、それは違います。
もちろん教会にはたくさんの必要があるので、必要を感じ取り、それを満たそうという姿勢を持っているならそれは成熟を意味しますが、それぞれの人にはそれぞれの状況があるので、外見的な行動だけではそれだけでは測れません。
たとえば、神様やみんなに受け入れられるために何かしなきゃという責めによって仕える人より、何もしなくても神に愛され受け入れられていることを知っている人のほうがある意味成熟しているといえるからです。
真の成熟は、人からのプレッシャーや律法主義的な束縛から生まれるのではありません。
真の成熟は神様につながることによってもたらされるものです。
イエス様は(ヨハネ15:4-5)の中で枝である私たちが木の幹であるイエス様につながることの大切さについて語られました。
つまり、何をするか、何をしてはならないかではなく、神様とつながることが大切なのです。
SCGが最も大切にしているものの一つは良い雰囲気です。この概念も抽象的ですが、居心地が良いとか、責めを感じない、交わりの中に安全安心を感じる(マウンティングや妬みを感じない)といったことである程度図ることができます。
そういったこと以外にも、自分の弱さをオープンに表すことができる。相手の弱さを受け入れることができるなどといった雰囲気も大切です。
たまにあるのが、アットホーム的な雰囲気、家族的な雰囲気を売り物にした教会です。もちろんそれは悪いものではなく、良いものです。しかし、誰にとってアットホームであるのかについては考える必要があります。
「アットホームなら良い雰囲気というわけではない」 という記事にあるように、内輪の盛り上がりであるなら、それは健康な神の国の価値観に基づいたものではないからです。
ある人は教会が成長したら良い雰囲気がなくなると恐れている人がいます。
しかし「教会が成長したらアットホームな雰囲気が損なわれるわけではない」 という記事にあるように、私たちが良い本質を大切にしているなら、そうなってしまうことはありません。
(3)平均年齢
一般的には教会の成長を測る市長としては話題にはなりませんが、平均年齢という指標は重要だと思います。
たとえば、若者ばかりいる教会と小さい子供と中高年がいる教会とでは平均年齢が同じになることがあるので、この数字だけでは教会のメンバーの構成はわかりませんが、少子高齢化がどれだけ進んでいるのかは一目瞭然なので、教会の健康状態を図る一つの指標しては有効です。
平均年齢について語ることについては「モンベルに見る成長戦略」という記事においても平均年齢を低く保つことについて言及してあることから、その重要性について理解できると思います。
以前にも書きましたが、どんな組織でもメンバーに動きがなければ、平均年齢は毎年1歳ずつ上がっていきます。
それに抵抗するにはメンバーが子どもを生むか教会の平均年齢より若い人が教会に集い始めことがなければ毎年必ず上がっていくのです。
平均年齢を下げるための最も有効な手段は説明するまでもなく新生児が与えられることです。ところがそれによってどれぐらい平均年齢を下げれるかというと、私たちの教会でいうなら、子ども一人につき0.49歳なのです。
つまり、新生児が2人与えられても1年後には平均年齢の上昇をおさえることはできないということです。
良いサイクルを始める
もちろん、平均年齢が上がること事態は悪いことではありません。
現在の私たちの教会の礼拝出席見込み者(来週にでも日曜礼拝に来てもおかしくない人)の平均年齢は約32歳ですが、後4,5歳上がることは問題ではありません。
良いサイクルが始まっていればの話ですが。
つまり、ユース達が結婚して子どもを生むサイクルが始まっていればという意味です。
もちろん、私たちの教会は「ねばならない」というようには動いていないので、焦らせているわけではありません。
ですから、プレッシャーを与えず自由意思を尊重しながらも安定して成長していくためには、可能であればあと4,5年は今の平均年齢を保てればと思います。
とはいえ、もちろん、
平均年齢を低く保つのが大切だからと言って年配の人が教会に来ることを疎んじるわけではありません。
当たり前のことですが、「平均年齢を低く保つ」という概念は未来への伸びしろを測る一つの指標にすぎません。
たとえば、年配の人が何人教会に加わろうと、平均年齢が上がるだけで、「教会の再生産性」(この表現が正しいかどうかはわかりませんが)には全く影響を与えないからです。
※ このことについてはお伝えしておきます。勘違いする人がいるといけないので。
いずれにしても、緩やかに確実に成長していくことによって、あらゆる年齢層が集い、安定して成長できる教会を作り出すことができるのです。