6章:啓示
昼間は暑いので、一端ホテルに戻りました。
一休みの後、デボーションの中で主の導きを求めました。
その時に示されたみことばは、エゼキエルの27章でした。
(エゼキエル27章25節〜27節)27:25 タルシシュの船がおまえの品物を運んだ。おまえは海の真中で富み、大いに栄えた。27:26 おまえのこぎ手はおまえを大海原に連れ出し、東風は海の真中でおまえを打ち破った。27:27 おまえのくずれ落ちる日に、おまえの財宝、貨物、商品、おまえの水夫、船員、修繕工、おまえの商品を商う者、おまえの中にいるすべての戦士、おまえの中にいる全集団も、海の真中に沈んでしまう。
このみことばを妻に分かち合ったときに彼女はこういいました。「タルシシュって先日ミゲルが言ってた場所じゃないの?」
たしかにタルシシュはこのスペインにあると私達は教わってきました。ミゲルはそう言ったけどタルシシュがそんなスペインの何もない場所のはずは無いと思っていたので聞き流していましたが、彼がそう語ったことは祈りの方向性を確認するために神が語らせたように感じました。
さっそくインターネットでタルシシュについて調べて見ました。
タルシシュが存在した場所は正確にはわかっていませんが、今日もっとも有力な説は「タルシシュ=タルテソス」です。
ある人は「タルシシュの船=大型船」の意味であって抽象的な意味であると考える人がいます。いずれにしても少なくとも通商、通貨に対する祈りの方向の確認として大いに意味があることです。
以前分かち合ったように海は経済活動を表しているからです。
「タルテソスはイベリア半島南部に成立した古代国家およびその首都の名称です。その歴史は基本的な点においてまだ多くの謎(なぞ)に包まれているが、時間的には紀元前1000年ごろから前6世紀にかけて存在したと推定されます。領土は今日のスペイン南部の西、ウェルバから東のムルシアに及び、中心はグアダルキビル川下流付近だったとみられます。」
「グアダルキビル川下流で紀元前10世紀から存在した都市ってこのカディス以外にありえるだろうか?」フェニキア人の中心地であるツロの衛星写真を見たときにさらにその思いは高まりました。かなり似ているのです。
私達はヨーロッパの西の端、聖書の舞台とは関係無い地にいるつもりだったのにその時、聖書の舞台の真っ只中にいることを突然知りました。
それで、タルシシュについてまたツロについて書かれた聖書の言葉を調べました。
ツロはフェニキア人の街で現在のレバノン、イスラエルのハイファの少し北です。中東の交易の中心地であり海上貿易の上でもっとも重要な場所でした。そういう意味において通貨制度を確立させた場所なのです。
フェニキア人はイスラエルの民と近い血筋であり、ツロはイスラエルと長い間友好関係を持っていました。ダビデの王宮建築はツロの援助によってなされました。(第二サムエル5章10節〜11節)(第一列王記5章1節)
さらにソロモンの神殿建築のためには絶対に必要な戦力だったのです。(第一列王記5章6節)
しかし、それほど良い関係を結んでいたにもかかわらず、どういう理由かエルサレムが滅亡する際に、ツロはエルサレムをあざけったのです。
ツロが最初は神と共にあったにもかかわらず後に裏切り離れてしまったことはサタンの堕落物語にも通じるように思います。サタンはもともと神に仕える大天使であったということを私達は知っています。しかし彼は高慢により神の座に就こうとし落ちてしまったのです。
事実、先の聖句に続くエゼキエル28章には両者の共通点を強調するかのように、ツロをサタン的なものの象徴として描きどのようにして堕落して行ったかが描写されています。(エゼキエル28章12節〜19節)
この聖書の箇所はイザヤ書14章にならんでサタンの起こりを説明するためによく引用される部分です。これまで、ツロとはサタンを説明する為に用いられた単なる象徴だと思っていましたが、ここに来てそれ以上の意味を含んでいることに気がつきました。
サタンを象徴する場所で始めて本格的な海上貿易がなされ、通貨が使われ始めたことは非常に興味深いことです。
エゼキエル書27章に書かれたツロの滅亡の描写が黙示録18章の大淫婦の裁きの描写と酷似していることがわかります。
エゼキエル書においていくつもの国々に対する裁きの宣言がなされていますが、ツロに対しては他を圧倒するほど多くのページが割かれています。ということは、ツロについての長い記述は、実はツロの地方だけでなく、現代にも通じる諸悪の根源に対するものだからなのでしょう。
その諸悪の根源とは「大淫婦」に象徴されるシステムなのです。