断食3日目:霊的存在は中間層を通じて事を行う(画像入り)

@ A の教えを通じてこれまでに見たことを整理しましょう。


1)人間が霊的世界と自然世界をつなぐ存在であり、霊的世界が自然世界に影響を与える時の通り道となる「仲介者」です。

2)人間は霊的存在であるサタンにも用いられるなら、自然世界(あらゆる目に見える領域、社会、政治、経済、人間関係)に悪い影響を与えるし、神に用いられるなら自然世界に良い影響を与えることができます。

自然世界に影響を与えるというのは、人間個人を通じてでしょうか、それとも別の形でしょうか。

それを理解するために、まず、神が何を用いて自然世界に影響を与えるかについて聖書から見ていきましょう。


エペソ1章21節〜23節)「いっさいのもの・・キリスト・・教会に与えました。」

そうです、神は教会を用いられるのです。もちろん教会に属しないクリスチャン一個人を用いることもできますが、聖書は明確に教会を用いると言っています。

ここで、聖書には「全てに対して」と書いていますが、教会が政治、経済、教育、その他あらゆる社会の分野を治めているようには見えない。という1つの疑問が生まれるかもしれません。

それについて、まず第一に「教会観」が変えられる必要があります。「教会とは建物のことではない。」などということはこの学びの読者には改めて言う必要はないでしょうが、それでも、教会に対するイメージが聖書が語っていることより限定されてしまっていることは否めません。

多くの場合イメージする教会というのは、クリスチャンの活動としての「賛美、祈り、御言葉、伝道、交わり、弟子化」についてです。


しかし、実際には、既存の教会の枠組みが社会のすべての分野を治めるわけではありません。それは教会の覆いのもとでMPM(マーケット・プレイス・ミニストリー)と呼ばれるようなクリスチャン一人ひとりが社会に出ていく中でなされていくのです。

また、「クリスチャン個人がそれをする」というだけでなく、MPMの中で使徒が立てられ、戦略的に事が行われる必要があるのです。

※ MPM(マーケット・プレイス・ミニストリー)とは


教会観が変えられ、私たちの活動の幅が広げられなければなりませんが、今回の学びの焦点はそこではありません。

それについてはさておいて、今回は、サタンはどのようにしているのかを知って欲しいのです。

それは「サタンの教会の手であり足であるマーケットプレイスミニストリー」という記事にあるように、彼は非常にうまくやっていることがわかります。

サタンは、本来教会がなすべき働きである、政治、経済、マスコミ、芸術、エンターティメントなどあらゆる分野に入り込み影響力を与えているのです。


今回の学びでは、新鮮な視点で理解していただけるように、サタンの働きと、神の働きを区別しないで語っていますが、その、「霊的世界が自然世界に影響を与えるために用いられる部分、教会、MPMなどと呼ばれる人間の組織、活動」のことを「中間層」と呼びます。

すなわち、我々は世界観が変えられなければなりません。

この世界は、霊的世界と自然世界の2つによって構成されているのではなく、中間層を含めた3つの層によって成り立っているのです。

参考記事:第三の層である中間層


かって霊的世界に住む神が、この地上を治める権威の全てをアダムに与え、彼の意思を通じてこの地上を治め、(全てではなかったかでしょうが)重要なこと以外はほぼ全て、彼を通じてでなければこの地上に介入されなかったように、 今日、サタンがこの地上に影響を与えるのに、ほとんどの場合この第三の層(政治、経済、その他のあらゆる人間の社会活動)を通じて事を行うのです。

つまり、もし教会が「われわれは魂の救いなど霊的なことに興味があり、社会の動きには関心が無い」というなら、それはまったく盲目な事なのです。


こういった事柄を理解するなら、どうして今回TPPが重要な祈りの課題となっているのかを理解していただけると思います。

TPPは純粋な政治的行動ではなく、サタンの道具なのです。


デボーション

1)自分が持っている教会観が変えられるように祈りましょう。