■3日目■滅び、現状、世界情勢
エレミヤ38章4節にあるように、災いについて語るものはいつの時代でも嫌われます。人々は平和の話を聞きたいのです。
エレミヤの働きは非常に特殊な任務でした。
なぜなら彼は表面的な勝利について語ったのではなく「敵の手に落ちなさい」と語ったことにあります。
「子の時代」においては、「信仰によってすべてが解決する」という励ましの言葉が語られていましたが「父の時代」においては、いつもそれが通用するとは限りません。
それはまるでがん患者が死の宣告を受けているのに患者本人に伝えないようなものです。そのような中で、痛みを抑えるだけの治療をして、薬の副作用で意識がもうろうとして何も考えれず死の準備も出来ないまま死んでいくようなものです。
多くの人は、この社会が壊れていく話を聞くことを好みません。リバイバルや神の約束の話を聞きたいのです。しかし、「二種類の洪水」があることを理解しているならば、ただ良い話だけ聞かされるのでは十分ではないことが分かります。
滅びの宣告を聞かされることは建て上げのためである聖霊による「2つ目の洪水」を受け止める為の準備でもあるのです。
○キリスト教会の変化
聖霊派の教会がへりくだらされます。
先日「サタンが一番恐れているもの」の中で書いたように、世の終わりの時代において神がもっとも期待をかけているのは聖霊派、カリスマ的信仰と呼ばれるクリスチャンです。
「裁きが神の家から始まる」(1ペテロ4章)のであるなら神の家の中でも、最も大きな責任が与えられている聖霊派の教会は精錬されなければならないのです。
「神はその愛するものを懲らしめる」(ヘブル12章)とあるように愛ゆえに懲らしめを与えるのです。
正しい土台を持っていないものは、洪水によって流されてしまいます。「屋上の庭」のように見栄えがよく天に近いだけでは十分ではないのです。
今日いくつもの教会がカルト化しているといわれています。ベルゼブルの霊、イザベルの霊、天の女王、偽りの繁栄、それらの働きを許してきておりました。
今日、教会のカルト化の問題を告発する働きも活発になされています。私はそのやり方には同意できませんし、また行き過ぎがあることも確かです。冤罪の批判により滅ぼされてしまった教会もあります。それはまったく残念なことです。
しかし、「神に持ちいられたからといって正しいとは限らない」の中に書いたように間違った動機や方法であったとしても、神に用いられる場合もあるのです。
一つ一つの事例に対して事の真偽はわかりませんが、事実、教会が間違った霊の働きを許容してきたことも事実です。.
もちろん、だからといって、相手を指差して裁くことは正しくありません。「立っているものは倒れないように」互いに励ましあい、覆い合う必要があるのです。
はっきり言わねばならないことは、この先大きな経済的な危機と政治的な変化を迎えることになるでしょう。
それが、どのように動いていくかは正確にはわかりません。「二重振り子」のように」個々の動きは予想できても、それらのさまざまな要素が複雑に絡み合う時に、いくつもの選択支が生まれるからです。
参考資料:「二重振り子」の動画:外部リンクYOUTUBE
ですから、それがいつ、どのような形で動くのかは正確にはわかりません。クリスチャン、ノンクリスチャンを含めて将来を予測した人がこれまでにも大勢いましたが、彼らの予測は外れてばかりだと考える人がいます。しかし、見えないところで進行していたり、時期が早すぎただけで的を得た意見もあるのです。
しかし、たとえそうであっても大体の流れと向かっていく方向性については分かります。
この先、1945年以来、「代理人」の指示のもと日本を裏で植民地化していたアメリカ合衆国の勢力は弱まりますが、アメリカが経済的に倒れたら日本も倒れてしまいます。日本の外貨準備高(円)はドルだてだからです。
国家が破産することはないと思っている人が多いですが、そんなことはありません。先に「スペインとりなしレポート」※の中で書いたようにスペインは16世紀の黄金時代のさなかで2回も破産を経験しているのです。
どうして、そのような危機感が生まれないのかと言えばそれは表立ってはわからないようになされるからです。
たとえば1997年に韓国がデフォルト(債務不履行)状態になりIMFの管理下に置かれた事は記憶に新しいと思います。しかし、このことについて韓国に住んでいる人ですら、「経済的に大変だった」「就職が厳しかった」程度の認識しか持っていない人も大勢います。このことから言えることは、国家が破産して資金が注入されても「その出所を国民が知らないこともありえる」=「すなわち、国家が破産したことを国民は知らないでそのままの生活をすることもありえる」というわけです。
日本の借金(国債)は950兆円あります。この事を楽観視している人は「多くは日本国民に借金をしているのだから外国に債務は無い、むしろ国家として日本は債権国である。」といいますが、その論理は実は成り立たないと思います。
※ 「スペインとりなしレポート」は過去を振り返って現在を知るためのよき教材ですのでぜひご覧ください。
表面的な変化は劇的でなくても、それによって何が変わるのかといえばNW○の支配が強まるのです。これまで、知らないうちに「住基ネット」が整備されたり、もう少しで「外国人参政権」「人権擁護法案」が通されそうになりましたが、そのようなNW○の支配に有利な法律が次々と通過するでしょう。
この先日本に大きな地震が来ることは子供でも予想できることです。にもかかわらず人々は平然と生きています。それは信じられないことです。
地震であるなら丈夫な建物の中にいたら助かるでしょう。しかし日本に17箇所55基あるといわれている原発(原発の位置情報)に大きな事故があるならその時点で日本の将来はゲームセットなのです。
また、戦争のうわさ聞いたり、戦闘が始まるかもしれませんが、聖書が言うように(マタイ24章6節)すぐに終わりが来るわけではありません。
そのようなわけで、「レフトビハインドクリスチャン」が期待しているように、すぐにイエスが再臨されて私たちが天に引き上げられるわけでもありません。
ですから、ただ天国にだけ望みを置く生活をするのではなく、目を覚ましていて、現状を理解する必要があるのです。