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[最初に結論を持つ人は、その結論を守るために、都合の悪い事実を無視しようと努める]
飛行機とハイジャッカー


飛行機は「消滅する」のか?

 9・11事件は4機の飛行機が関係した事件だった。さて、飛行機が墜落し地面と激突した場合、どのような状態になるのだろうか? 



 飛行機は大きな残骸と大小の破片を残す。特に最も頑丈に作られているエンジン、速度が落ちた時点で地面に当たる尾翼などは形が残る可能性が高い。
 また間違いなく真っ黒な煙を出すジェット燃料の火災を起こすだろう。
 その燃える温度は、ガス化した燃料に十分な酸素が与えられる完全燃焼の温度(1000℃前後)よりもはるかに低く、融解点の低いアルミ合金すら熔かすものかどうか疑問である。火災の熱で機体が《消滅する》ことは最初から不可能である。

 それでは、激突の衝撃で機体のほとんどが「見えないほど細かいホコリ状」になってしまうことが起こりうるのだろうか。

 ここで次の非常に興味深い実験を見ていただきたい。「飛行機が目に見えないホコリになって消えることが可能である証拠」として掲げる人たちがいるのである。

 この実験の目的は、サンディア研究所の発表ではF4ファントム戦闘機を巨大な物体に激突させてその衝撃の度合いとあり方を調べるためとされているが、実質的には、それを原子炉用の壁に時速765km(秒速212m)でぶつけて壁の安全性を確認するための実験に他ならず、依頼主は日本企業である。(あとで参考文献をご紹介するが、原子力関係者の間では常識である。米国の国立の研究所としては、外国の原子力行政に協力したようなことは口が裂けても言えまい。)

 このF4ファントム機は全長約19m、全幅約12m、重量約27t。(ボーイング757は全長47.3m、全幅38.0m、燃料など込みで重量約100t。)

 また原子炉用強化コンクリート壁は厚さ3.7m、重量およそ700tだった。







 後でビデオをご紹介するが、写真でもお解りのとおり、ファントム・ジェット機はほとんど跡形も無くホコリ状態になってしまったように見える。ただ、下の写真のように尾翼あるいは右翼の一部(?)と思われる物体が形になって残っていたようだし、ビデオでもいくつかは形を持った残骸が飛んでいたようだ。だが実験後に機体後部やエンジンなどの残骸がどうなったのか、ホコリがどのように散ったのか、またホコリ状ではない残骸がどれほど混じっていたのかの、などについてのデータは無い。この実験はあくまでも『壁の頑丈さ』の実験だったのである。



 実験結果で注目すべき数字がある。

この実験で、壁の表面に開けられた穴の最も深い場所でも6cmだった。

たった6cm(=0.06m)!

 ちょっと高校レベルの物理学を復習してみよう。壁から飛行機に与えられる力によって機体が破壊されるわけだが、その力の平均は衝突にかかった時間に反比例する。つまり、時間が長ければ力は弱く、時間が短ければ力は強い。時間が10分の1になれば平均の力は10倍、時間が100分の1になれば力は100倍になる。そしてその分だけ、大きな破壊の力が生まれることになる。これは物体が持っていた速度がゼロにまで減速する(運動方向とは逆向きの加速度が与えられる)からで、その加速度の大きさは{物体が持っていた速度}÷{速度ゼロになるまでの時間}である。またその加速度に質量をかけたものが力になる。

 当然だが、この実験で使われたような強化コンクリートの特別に頑丈な壁では、その時間が極端に短いだろうし、それが柔らかい土のようなものなら何mかめり込んでしまい時間が相当に長くかかるだろう。

 さて、F4ファントム機は19mの長さを持つのだが、その機体の全てを使っても、最も長い距離でわずか6cmしか進まなかった。ではその機体の各部分が、秒速200m超から速度ゼロになるまでにどれくらいの時間をかけただろうか? 千分の1秒だろうか? 1万分の1秒だろうか? あるいはもっと短いのだろうか? 
 ファントム機を質点と見なすのはあまりにも乱暴だが、参考までの数字を挙げておこう。もし一つの質点が秒速200mから0mになるまでにt秒かかったとし、その速度の逆方向に働く加速度が平均的にかかったとすると、その大きさは(200/t)ということになる。その間に0.06m進んだとすると、0.06=1/2・(200/t)・t^2。t=0.0006。つまり1万分の6秒ということになる。すると平均の加速度の大きさは(200万/6)=約33万m/t^2。これに質量をかけたものが平均の力になる。確かに大変な大きさだ。そしてそれを接触面積で割れば破壊に直接に関わる圧力が出るのだろうが、しかしこれは専門の知識のある人にシミュレーションをしていただいて、ぜひ正しい数字を出していただきたいことだ。19mの長さを持ちしかも部分によって様々に条件の異なる物体を質点扱いにしてはなるまい。ただいずれにしても「極端に短い時間」「極端に大きな力」としか言いようが無いだろう。

 そしてこの実験のような特別に頑丈な壁に当たり極端に短い時間でなら、確かにファントム実験の写真やビデオで見るように粉々のホコリ状態になるのだろう。しかし、時間がその10倍なら破壊の力は10分の1、もしその100倍なら破壊の力は100分の1になる。どれくらいの条件で「ホコリ状態」になるのだろうか? これもぜひ、その専門の知識と技術を持つ人に計算していただきたい点だ。
 物体を砕くのに必要なエネルギーは、砕かれた状態での表面積の合計に比例するはずである。砕かれ方が細かければ細かいほど、莫大なエネルギーが必要とされる。また普通なら破壊はランダムに進むだろう。つまり破片のでき方はある平均値を中心にして、さらに細かいものからかなり大きなものにまで、幅広く分布するだろう。すると、全てが「目に見えない大きさ」になることは、よほど特殊な手段を使わない限り基本的にありえない話になる。

 もしそれが平均して粉末状態とか砂粒並みになったのなら、それがばら撒かれた場所はちょうど「粉まぶし」状態になって遠くから見ても明らかに色が変わるだろう。ちょうどニューヨークの街がツインタワー崩壊後にそうなった ように。またもし、それよりも大きいが遠くから見て1個1個の形がよく分からない程度の細かさになったとしても、ちょうど紙ふぶきをまいたような状態になり、これもまた色が変わって見えるだろう。
 したがって「ホコリになった」がために、遠くから見た場合に逆に目立つ結果となってしまう 。しかしペンタゴンの芝生やシャンクスビルの草原を写した写真では、飛行機激突現場付近の色が他と比べて変化して見えたような事実は存在しない。

 仮にもしその大半がバクテリアかウイルス並みの大きさにまで分解されたのならもはや目に見えることは無いだろうが、今のファントム実験でもそこまで細かくはなかったようである。やはりちゃんと「目に見えるホコリ」になったようだ
 そもそもアルミニウムのような展性の大きな金属を1ミクロン、あるいはナノ単位の粒子にするためには、極めて特殊な技術が必要なのだ。アルミニウム合金が激突で「目に見えないホコリ」になるなど、最初から間の抜けた空想の範囲でしかあるまい。


 ところで、ペンタゴンの壁は次のようなものであった。

 ペンタゴン・ビルは1940年代の戦争中に建設された建物であり、当時の事情から鋼鉄の使用をできる限り押さえたという。その後に補強工事は行われているのだが、当然のことながら、とうてい原子炉用の強化コンクリートとの比較などできるような代物ではない。
 言うまでもなくこの程度の壁で秒速200mで飛んでくる飛行機を防げるはずもなく、もちろん壁には大きな穴が開いた
 飛行機のそれぞれのパーツは、秒速200mからどれほどの時間をかけて秒速0mになったのだろうか? 壁には大きな穴が開き、内部の柱も失われたり傷ついたりしている。最終的には実に奇妙な「出口の穴」すら作った(ただし、その外にはその穴を開けた飛行機の一部らしいものは何もなかったが)。到底F4ファントム実験の《特殊強化コンクリートの6cm!》と同一視することはできない 。「激突のショック」で「ホコリになって消える」ことは不可能であり、ビル内部には破壊された機体とその内部設備や機器の大小の破片で満ちたはずである。

 ところが不思議なことに、建物の中では、エンジンの一部やランディング・ギヤ(着陸用の車輪)の一部とされる物体などが写真に残っているだけである。胴体も室内の設備や器具や機械類も、何一つ見つかっていない。ペンタゴン当局者もさすがに「激突のショック」とは言いづらかったとみえて、「火災の高熱によってホコリになって消えた」と、これまた素晴らしい公式の発表をしてくれた。
 ところが外側の建物(Eリング)が崩落する以前(20分以内)で「激突箇所」付近の炎はほとんど消えており、その内部は明らかな不完全燃焼。これではアルミニウム合金を熔かすことすら不可能だろう。(そもそも、熔けて冷えてかたまったアルミニウムの塊など、どこからも発見されなかった。)

 これではいかなる原因を考えようとも「ホコリになって消える」こと自体が全く不可能である。少なくとも宗教的にではなく科学的に考える以上は

 もっと奇妙なのは左右の主翼の先半分と垂直尾翼だ 。主翼の半分は右主翼も左主翼も、壁に浅い傷(ガラスの入った窓付き!)を残して、垂直尾翼は壁にも窓にも傷を残さずに、「行方不明」になってしまった。ペンタゴンの石灰岩と赤レンガの壁とガラスは原子炉用の厚さが3.7mもある特殊強化コンクリート並みに強力だったとでも言うのだろうか?  

 こんな状態で、このサンディアF4ファントム実験を引き合いに出して「ほらみろ、飛行機はチリになって消えるではないか!」と主張すること自体が、最初から馬鹿げているのだ。

 ペンシルバニア州シャンクスビルの「93便墜落現場」 に至っては論外としか言いようがない。
 大型機の「後半3分の2」が12mも地中深く埋まってしまうほど柔らかい土に激突して機体前半部のほとんどが粉砕されたうえで斜め横の一つの方向だけにかたまって飛んだなど、新興宗教のでっち上げた奇跡話未満のお粗末なレベルである。かのアサハラさんの「空中浮揚」の方がよっぽどマシだ。少なくともちょっとでも床から跳び離れたことだけは事実だからである。「93便墜落現場」には何一つ墜落の事実が存在しない。
 ましていわんや、垂直尾翼とジェット燃料満載の主翼が「生えている草を折ることも無しに地面をへこませて消滅した」などは、単なるお笑い、マンガの世界 でしかあるまい。


 大型飛行機が激突のショックで《消滅する》などという「トンデモ新興宗教奇跡譚の幼児向きマンガ」をなぜ世界中の大の大人が信奉しなければならないのか?

(リンク先およびビデオ紹介)

Sandia National Laboratories VIDEO GALLERY Footage of 1988 rocket-sled test

http://www.sandia.gov/news/resources/video-gallery/index.html#rocketsled

ビデオ(media player

http://www.sandia.gov/videos2005/F4-crash.asx


(以下の参考文献では、たとえば"Sandia"などの言葉でページ内検索をしてみると探しやすい。)

Safety of Nuclear Power Reactors(下から4分の1の箇所にあるTerrorismの項目を見よ)
http://www.uic.com.au/nip14.htm

Physical barriers  Nuclear Management Company, LLC

http://www.nmcco.com/education/facts/security/defense_depth.htm

F.6How are nuclear plants protected from terrorist attacks? Canadian Nuclear FAQ

http://www.nuclearfaq.ca/cnf_sectionF.htm


【サンディア実験のデータ】

F4ファントム(種々の異なる形式があり小さな違いはあるが):全長約19m、全幅約12m、重量約27t(実験に使用されたもの)(下、写真参照)

http://www.boeing.com/defense-space/military/f4/images/d4e-156635.jpg

http://www.histoiredumonde.net/images/20_eme_siecle/avions/f4/intro.jpg

●サンディアでの実験で使用された原子炉用強化コンクリート壁:厚さ3.7m、重量およそ700t(ファントムの25倍以上);下部はベアリングで自由に動くようになっていたが、実際にはほとんど動かなかった。(激突のエネルギーの4%のみが壁の運動に変わる。)

●ファントムの速度:765 km/h(秒速212m)

●運動エネルギーの中で機体と壁の破壊に使用された割合:96%

●壁の表面に開けられた穴:深さ6cm

●(参考までに)ボーイング757:全長47.3m、全幅38.0m、燃料など込みで重量約100t、ボディの高さ約7.3m(下、グラフィック参照)

http://thewebfairy.com/killtown/images/flight77/generator/mjw_911par.jpg

http://www.freedomfiles.org/war/purdue1_sim.jpg


「見ればわかる9・11研究」内リンク
当サイトからのご挨拶 真実の見分け方  《水掛け論》に陥らないために


シャンクスビル93便墜落現場に見る 物理的事実 vs 真っ赤な嘘


【第1ビル(北タワー)】 崩壊の全体像  上層階の消滅(1)  上層階の消滅(2)  水平崩壊!  吹き飛ばされた巨大な壁  立ち残るコア

第1ビル崩壊の まとめ


【第2ビル(南タワー)】
崩壊の全体像  崩壊開始時の奇妙さ  上層階の回転と消滅  水平崩壊!  巨大な板状で落ちる壁  立ち残るコア

 第2ビル崩壊の まとめ


【ツインタワー崩壊の特徴】 超微粒子の《火砕流》  爆風の連続噴出  爆風の単独噴出  吹き飛ばされる外周の建材  熔けた金属  ツインタワー崩壊の総まとめ


【WTC第7ビル】
崩壊の全体像  崩壊の特徴  NISTの更なる大嘘

【ペンタゴン】
Eリング外壁の状態  ビル内部と「出口の穴」  照明塔とジェネレーター

【飛行機とハイジャッカー】
飛行機は「消滅する」のか?  彼らに操縦ができたのか?


【後書き】
これは我々自身の問題なのだ
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